EVを活用したエネルギーマネジメント事業が始動、持続可能な社会を目指す取り組み

2023年10月、横河レンタ・リース、芙蓉リースグループ、REXEVの企業が共同で、電気自動車（EV）を活用したエネルギーマネジメントシステムによる実証事業を立ち上げました。この事業は、分散化したEVを集約し、そのエネルギーを効果的に管理することで、再生可能エネルギーを基盤とした「Virtual Power Plant（VPP）」を実現することを目的としています。

近年、環境意識の高まりと共に、EVの普及は急速に進んでいますが、再生可能エネルギーの発電量は天候に左右されるため、安定した電力供給を確保することが課題となっています。これに対する解決策として、エネルギーマネジメントシステムの導入が期待されています。

本事業の特徴は、EV充放電の遠隔制御が可能であることです。各社が連携し、EVの車載蓄電池の情報をクラウド上で集約・管理。これにより、EVの充電や放電を遠隔で操作し、集団としての大規模な電力需給調整能力を持つ市場を形成していくことを目指しています。

横河レンタ・リースは、社用EVとして2台を新たに導入し、その運用を支援します。さらに、充放電器としての機能を持つ「V2H」を導入し、REXEVのエネルギーマネジメントシステム「Flemobi」を活用して、環境に配慮したEV管理を行います。これにより、持続可能な社会の実現に向けた取り組みを推進します。

また、芙蓉リースはREXEVとの資本業務提携を行い、顧客紹介や営業協力を行うことでVPPへの参加企業を増やす方針です。これによって、EVを利用した新しい需給調整システムの構築が期待されています。

各社はこの事業を通じて、不安定な再生可能エネルギーに対する耐性を高め、蓄電池アグリゲーションを基盤とする大規模VPP事業に協力します。これは、単にEVの普及を促進するだけではなく、脱炭素社会の実現に向けた重要なステップとなります。

横河レンタ・リース、芙蓉リースグループ、REXEVはそれぞれの得意分野を活かし、企業の社会的責任を果たすとともに、持続可能な未来を創出するために連携しています。電気自動車の活用は、未来のエネルギー管理において重要な役割を果たすことが期待されており、この実証事業はその先駆けとなるでしょう。

まとめると、この共同プロジェクトは、EVの普及を加速させるだけでなく、持続可能な電力供給の確保に向けた革新的なソリューションを提供するものです。脱炭素社会の実現に向けて、今後の展開にますます注目です。