「ATARIMAE」障害者雇用
2008-10-16 15:02:22

厚生労働省新プロジェクト「ATARIMAE」で障害者雇用を底上げ!

障害者雇用を支援する「ATARIMAEプロジェクト」の開始



厚生労働省が展開する新たな取り組み、「ATARIMAEプロジェクト」は、障害者雇用の状況を改善し、社会全体の意識改革を目指すプロジェクトです。このプロジェクトは、働く障害者への支援を強化することを目指し、さまざまな情報を企業、障害者、福祉・教育関係者に提供します。さらに、一般の方々にも関心を持ってもらうため、主にインターネット動画を通じて広報活動を展開していきます。

ATARIMAEプロジェクトの概要



公式サイト「ATARIMAE.jp」の主要コンテンツの一つである「ATARIMAEクロストークはたらくちから。」では、障害者が当然のように働ける社会を目指すために、多数のタレントや著名人が登場し、障害者の仕事に関する意識を高める取り組みが行われます。特に松浦亜弥さんやルー大柴さんがインタビューを行い、模範的な企業の事例などを動画や記事で紹介し、障害者の雇用に対する肯定的な意識を育むことを目指しています。

また、うつ病についてもこのプロジェクトの一環として取り上げられ、多くの人に理解と関心を促すため、漫画を通じて分かりやすく紹介する「ほっこりウツリーマンがゆく」が展開されます。この漫画は、自身も患者である漫画家・藤臣柊子氏の作品で、休職後に社会復帰を目指す30代男性のストーリーを描写し、うつ病問題を考えるきっかけを提供します。さらに、雇用支援に関する情報を提供することで、障害者がより社会に出やすくなる状況を整えていきます。

背景にある現状



日本における障害者雇用の環境は依然厳しい状況にあります。2007年の発表では、民間企業の障害者実雇用率は1.55%と上昇傾向にあるものの、法定雇用率である1.8%を依然として下回ったままです。特に、障害を持つ人々の中で実際に雇用に繋がっているのは7人に1人という低い割合です。このことから、障害者の社会保障や雇用機会の拡充が進まない限り、就業率向上が難しい状況が続くでしょう。

あたりまえの働く環境を作るために



「障害者があたりまえに働けるニッポンへ」という理念のもと、障害者雇用の支援プロジェクトは始動されました。今後、企業向けには専門家による相談機能を提供し、障害者向けには役立つ行政サービスの情報を発信して、働きたい障害者の支援に努めます。これは、障害者関連の支援者に限らず、国民全体に広く情報を届け、意識を高める初の試みです。

インターネットを活用した広報戦略



本プロジェクトは、動画サイトを通じたプロモーション活動を行い、若年層をターゲットにした意識改革を目指しています。有名な映像作家である丹下紘希氏が手掛ける映像は、障害者雇用に対する無関心層へのアプローチを強化します。また、12月には一般参加型のイベントも開催予定で、実際の体験を通じて障害者の雇用に関する理解を深める機会が提供されます。

総合ポータルサイト「ATARIMAE.jp」の役割



プロジェクトの共通プラットフォームとして開設された「ATARIMAE.jp」では、さまざまなコンテンツが段階的に提供され、障害者雇用に関する情報が整理されます。各コンテンツは、他のサイトとも連携しており、支援者同士のコミュニケーションが可能となる機能も備えています。初めて公開されたコンテンツには、ダンディ坂野さんが出演する「ATARIMAEクロストーク」や「こちら障害者雇用相談所」などが含まれています。

デザインに込められた想い



このプロジェクトのロゴデザインには、アートディレクターの丹下紘希氏が携わりました。彼はロゴを通じて、助け合いや共生の大切さを表現し、個人の個性を尊重する社会の実現を願っています。このロゴが示すように、相互理解と助け合いの精神が根付くことを目指しています。

「ATARIMAEプロジェクト」は、今後もウェブサイトのコンテンツを拡充し、障害者雇用に対する理解と大切さを伝え続けていくことでしょう。さあ、私たちもこのプロジェクトを応援し、障害者があたりまえに働ける環境作りに貢献しましょう。

会社情報

会社名
ATARIMAEプロジェクト事務局
住所
東京都千代田区九段北3-2-2ユニコビル2階
電話番号
03-3511-0206

関連リンク

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