MediaTekの新製品:Kompanio 1380
MediaTekが新たに発表した"Kompanio 1380"は、プレミアムChromebook向けに最適化されたチップとして注目を集めてもいます。このチップは、同社のインテリジェントマルチメディア部門のジェネラルマネージャー、PC Tseng氏によると、ArmベースのChromebook市場においてMediaTekの地位を強固にするものです。実際、Kompanio 1380は、パフォーマンスと長寿命を兼ね備えたデバイス体験を提供することを目指しています。
先進的な機能が満載
Kompanio 1380は、特に性能面で優れています。最大3GHzの速度で動作する4つのArm Cortex-A78コアを使用したオクタコアCPUは、応答性の向上を実現しています。また、ゲーマーに嬉しいのは、5つのArm Mali-G57 GPUコアが搭載されており、高速かつ鮮明なビジュアルを提供します。
さらに、クアッドチャネルの2133MHz LPDDR4Xメモリーは、十分なデータ帯域幅を確保。これにより、スムーズな操作が可能になるのです。また、MediaTek APU 3.0を搭載し、AIカメラや音声アプリケーションの処理を高速化しながらバッテリーライフの最適化も行っています。
Kompanio 1380は、最大2台の4K 60Hzディスプレイをサポートし、様々な解像度での利用が可能であるため、デバイスメーカーはより柔軟な製品設計が実現できるでしょう。
ストリーミングも快適
AV1ハードウェアデコーディング機能により、ユーザーは4K動画や映画、TV番組を最高の画質でストリーミングすることができるため、より良いエンターテイメント体験が得られます。バッテリーライフの向上も実現されており、長時間の視聴が可能です。
音声アシスタントにも対応しており、専用のオーディオデジタルシグナルプロセッサ(DSP)を利用しています。これにより、超低消費電力のボイスオンウェイクアップ(VoW)機能が提供され、音声アシスタントと連携した操作がさらにスムーズになります。加えて、Wi-Fi 6/6EとBluetooth 5に対応し、ワイヤレスデータ転送も非常に快適になっています。
実際の製品への搭載
最初にKompanio 1380を搭載する製品として名を挙げられたのが、AcerのChromebook Spin 513です。GoogleのChrome OS担当バイスプレジデント、John Solomon氏が指摘するように、Chromebookに対する期待はますます高まっており、ユーザーは性能や低消費電力、高い軽量性を求めています。この新チップが提供する機能は、これらのニーズにピッタリ合致します。
MediaTekのKompanioシリーズは、すでに多くのデバイスメーカーに採用されており、今後もKompanio 1380を搭載した新しいデバイスが続々と登場することが予想されています。これにより、Chromebookのパフォーマンス向上が期待され、利用者により良い体験を提供することでしょう。
MediaTekについて
MediaTek Inc.は、台湾証券取引所に上場している半導体メーカーで、年間20億台以上のコネクテッドデバイスを提供しています。革新的なシステムオンチップ(SoC)の開発を通じて、モバイルデバイスやIoT製品向けに市場をリードしており、特に電力効率の高いモバイルテクノロジーをはじめとする注目の技術分野で強い存在感を示しています。詳細は公式ウェブサイトで確認できます。
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