物流業界の電動化を先導する実証プロジェクトが始動
物流業界において、環境への影響を減らすための新たな取り組みとして、株式会社REXEVとロジスティード株式会社が共同で実施するエネルギーマネジメントの実証プロジェクトが注目を集めています。このプロジェクトは、電動化を進めるための根本的な施策として位置づけられ、EVトラックの導入が中心となる予定です。
背景
様々な業界が環境負荷の軽減に取り組む中、物流セクターは特に目を向けるべき分野とされています。実際、物流は国内のCO2排出量の約20%を占める厳しい現実があります。特にトラックを用いた貨物輸送は、大きなエネルギー消費の要因となっており、環境負荷の低減が急務です。また、ドライバー不足が深刻化し、2024年のロジスティクス問題も現実味を帯びています。このような背景から、効率の良い輸送とCO2削減の両立が求められています。
実証プロジェクトの目的
今回の実証プロジェクトは、EVトラックの運用に必要な車両運行とエネルギーの最適化を行うことを主な目的としています。具体的には、EVトラックの導入を通じて配送品質を維持しつつ、運用面での課題を抽出することが求められています。
各社の役割
- - ロジスティード では、長年の輸配送オペレーションの経験を活かし、EVトラックを用いた実運用の検証を行います。これにより、ディーゼル車と同等の配送品質を確保するための課題を洗い出します。
- - REXEV では、EVのエネルギー管理の専門知識を生かし、以下の取り組みを行います。
1. ピーク電力の監視・制御により基本料金の最小化
2. 運行計画と電力市場の価格連携による充電コスト削減
3. EVトラックのバッテリーを充電時間外に活用し、需給調整市場への供出可能性を検討
プロジェクトの詳細
この実証プロジェクトは、2026年2月から2027年3月の期間で実施されます。場所は大阪市内の流通業向け店舗配送センターで、急速充電器を用いた充電が行われる予定です。充電時にはエネルギーマネジメントシステムとの連携が行われ、OCPP(Open Charge Point Protocol)を採用することで、機器の接続が柔軟に行える仕組みが整備されます。
コストを最適化したEVトラックモデル
実証では、急速充電器を用いた運行計画、充電の進捗状況、ピーク電力の監視・制御などを行い、コストの最適化を目指します。さらに、今後の物流現場でのEVトラック導入と運用モデルの確立を目指し、両社は密接に連携していくとのことです。
各社のプロフィール
- - 株式会社REXEV: エネルギー管理とEV・蓄電池関連の技術に強みを持つ企業。独自のエネルギープラットフォームを展開し、コストの最適化と脱炭素経営を支援。
- - ロジスティード株式会社: 国内外に広がる物流ネットワークを持つ総合物流企業。環境負荷を軽減しながら最適な物流ソリューションを提供。
この実証の成功は、物流業界における持続可能な未来を築く上で大いに期待されています。日進月歩の電動化が、どのように物流の現場に変革をもたらすのか、今後の進展に目が離せません。