O2Oマーケティングツール「プレゼントウォール」が大阪でテスト導入
1. 期待される新たな買い物体験とその背景
近年のICT(情報通信技術)の発展に伴い、店舗での来店者の行動や意識データの収集が容易になりました。この流れの中、メーカーや流通業界では集めたビッグデータを有効に活用する動きが進んでいます。顧客データを収集する新たなマーケティングツールは、よりパーソナライズされた販促が実現できるとして、注目されています。
このような背景のもと、株式会社大広、株式会社インタレストマーケティング、そして西日本電信電話株式会社(NTT西日本)の3社は、店舗に訪れた顧客に新たな買い物体験を提供するO2Oマーケティングツール「プレゼントウォール」を開発しました。このツールでは、来店者の性別や年代を識別し、広告掲出やSNSでのシェアを促進することが可能です。テスト運用が行われるのは、大阪府枚方市に位置するKUZUHA MALLです。
2.「プレゼントウォール」のその全貌
2.1 基本機能
「プレゼントウォール」は、インタラクティブなターゲティング広告機能を持ち、特定のターゲットに向けた広告やサンプリングを実施します。具体的には、タッチパネル式デジタルサイネージを使用し、広告画像や映像を来店者に表示します。また、画像認識技術を用いることで、顧客の属性を特定し、適切な商品サンプルを提供することが可能です。
2.2 サンプリング機能とSNS活用
来店者はQRコードやSMSを通じてデジタルクーポンを受け取れ、これを利用してしかるべき商品を選ぶことができます。さらに、SNSを通じて友人や家族にクーポンをシェアすることで、商品の拡散効果も期待できます。これにより、サンプル品の配布がより多くの人々に届く可能性が高まります。
2.3 プライバシーに配慮したデータ収集
このマーケティング手法は、個人情報を直接扱うことがない点が特徴です。クーポン取得者の属性データは匿名化され、収集後に保存されるため、プライバシー保護にも配慮されています。さらに、サンプル品を受け取った後の顧客アンケート情報を収集することで、効果的なデータ蓄積が可能です。
3. 役割分担と運営体制
今回の試験運用において、大広はツールの企画およびプロジェクトの推進を担当し、インタレストマーケティングはシステムの設計や開発を行います。また、NTT西日本はICT環境の提供を担当し、顔認証システムやデジタルサイネージの導入に関与します。
4. テスト運用の詳細
4.1 実施場所と期間
テスト運用は、2016年3月12日から25日の間、大阪府枚方市のKUZUHA MALL本館ハナノモール1Fで行われます。
4.2 サンプル品の内容
サンプル品には「グミサプリ」や「ぷっちょ」、「コロロ」、「e-maのど飴」といったUHA味覚糖の人気商品が含まれており、性別や年代に応じた商品展開が期待されています。なお、各サンプル品には限りがありますので、早めの来店をお勧めします。
5. 今後の展開
今後、大広とインタレストマーケティングはテスト導入を通じて得られた知見を活かし、さらに新たなO2Oマーケティングコミュニケーションを展開していく計画です。また、NTT西日本は観光や防災、交通といった他の分野でもこの技術を応用し、さらなるビジネス推進を目指しています。今後の展開に今から期待が高まります。
お問い合わせ先
- - 大広広報部:03-6364-8601
- - インタレストマーケティング:03-6417-1887
- - NTT西日本関西事業本部:06-6120-7288