新しい遺伝子解析の時代を切り開く——「Bioinformatics Web Platform」
近年、遺伝子データ解析は研究と産業の両面で益々注目を集めています。しかし、専門的なIT技術を要求されるこの分野において、技術が乏しい研究者たちにとっては、その導入が大きな窮屈さを伴うことがあります。そこで登場したのが「Bioinformatics Web Platform」です。このプラットフォームは、誰でも手軽に遺伝子データを解析できる環境を提供し、研究時間を増加させることを目的としています。
1. 簡単な操作で高度な解析が可能
「Bioinformatics Web Platform」の最大の特徴は、複雑な設定を一切必要としない点です。
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解析環境の構築不要
クラウド技術を駆使し、ユーザーは高性能な計算環境を利用可能。ストレージの心配もなく、迅速にデータ処理が可能なため、従来のような煩わしいサーバー管理は一切不要です。
ベータ版では、最大5GBのデータ保存が可能となっています。
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アプリケーションの準備・管理が不要
解析アプリケーションをインストールしたり、バージョン管理を行ったりといった手間もなく、解析に集中できる環境が整っています。
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プログラミングもコマンド入力も必要ない
高度なプログラミングスキルを持たなくても、GUIで簡単に解析条件を設定できるため、多くの研究者にとってハードルが大幅に下がります。
2. プラットフォームの背景
「Bioinformatics Web Platform」は、IT技術の革新がもたらした新たなスタンスから生まれました。多くの研究者が高度な解析手法を必要としている中、IT専門家でない研究者にとっては、それらの技術を扱うのが難しい場合がしばしばあります。このプラットフォームは、DRYになりがちな解析環境や煩わしいコーディングから研究者を解放し、実験により集中できる環境を目指しています。
3. 今後の展望
リリースされたばかりの「Bioinformatics Web Platform」では、マイクロバイオーム解析に利用されるQIIME2を活用できます。今後は、データ前処理から解析まで様々な局面に対応できるよう、バイオインフォマティクスでの使い勝手を徹底的に追求していく計画です。
さらには、ツールのバージョン選択や計算リソースの選定、GUIでは難しい詳細な機能をコマンドラインでも使用できるようにする等、使いやすさを更に向上させる予定です。
4. サービスの詳細
この新しい解析プラットフォームは、現在ベータ版として誰でも無料で利用可能です。将来的には、サービスが有償化される見込みですが、その分、充実した機能が追加されることも期待されています。
5. 会社概要
この画期的なプラットフォームを開発したのは、神奈川県藤沢市に本社を置く株式会社分析屋です。データ分析やシステムインテグレーションを手掛ける同社は、研究者のニーズに応えるべく、サポート体制にも力を入れています。
- - 会社名: 株式会社分析屋
- - 所在地: 神奈川県藤沢市藤沢484-1 藤沢アンバービル4階
- - 設立: 2011年8月15日
- - URL: 株式会社分析屋
今後も「Bioinformatics Web Platform」が、研究者にとって有益なツールとして成長し続けることが期待されます。