坂本龍一の魅力を感じる展示「Tokyo Melody|Popup」
2026年1月10日(土)から18日(日)の9日間、東京・西麻布に位置するアートスペース「WALL_alternative」にて、坂本龍一の幻のドキュメンタリー映画が劇場公開されることを記念した展示「Tokyo Melody|Popup」が開催されます。本展では、ドキュメンタリー『Tokyo Melody Ryuichi Sakamoto』の4Kレストア版公開に伴う特別な企画が展開されることで、坂本自身の音楽活動や1980年代の東京の様子を貴重に振り返る機会となります。
ドキュメンタリー映画『Tokyo Melody Ryuichi Sakamoto』について
本作は、エリザベス・レナード監督によって1984年に制作され、翌年には東京国際映画祭で一度きりの上映が行われました。その後、長い間VHSやDVD入手が難しかったため、今回の劇場公開が待望されることとなりました。倉庫から発見された16mmフィルムをデジタル化し、蘇ったこの作品には、坂本龍一のインタビューやスタジオレコーディングの様子、YMOとしての活躍のシーン、さらには大島渚監督の名作『戦場のメリークリスマス』との関連等、坂本の音楽と彼の育ってきた東京の文化が鮮明に描かれています。
展示の内容とは
展示「Tokyo Melody|Popup」では、坂本のポートレートが10点以上展示され、映像作品や関連資料も多数公開されます。ライトボックスで照らし出された東京の風景や、さまざまな関連資料を体感できる視聴覚エリアも設けられ、訪れる人々が深化した体験を得られるよう工夫されています。さらに、会場では坂本が生前に親しんだドリンクやフードの提供も予定されており、五感を通じて坂本の世界を感じ取れる貴重な機会です。
メディアアートサーキットの一環として
本企画は「MEDIA ART CIRCUIT 2026」の一部でもあり、六本木〜西麻布の都市文化を反映したサーキット形式で年内に展開される4回の展示や音楽、トークプログラムの一環です。サーキット形式のプログラムは、メディアアートの新たな可能性を探求し、1980〜90年代のクラブ文化の影響を受けた音楽と映像、表現を融合させていくことを目指しています。
展示詳細
- - 会期: 2026年1月10日(土)〜1月18日(日)
- - 時間: 16:00〜24:00
- - 場所: WALL_alternative(東京都港区西麻布4-2-4 1F)
入場はA区分(16:00〜21:00)とB区分(21:00〜24:00)の2つに分かれており、A区分は事前予約が優先となっています。入場時にはドリンク代が必要となるため、あらかじめ参加を考えている方は、予約をすることをお勧めします。
まとめ
坂本龍一という偉大なアーティストの幻のドキュメンタリーとそれを基にした展示が一堂に会するこの機会に、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。過去の文化と未来のアートが融合するこの展覧会は、訪れる全ての人々に特別な体験を提供してくれることでしょう。