新しい時代のIT管理を実現
近年、IT業界では中小企業がIT人材不足に苦しんでいます。この背景の中、メルコホールディングスのグループ企業であるバッファローが提供するリモート管理サービス「キキNavi」は、その重要なソリューションとなっています。このサービスは特に法人向けのNAS「TeraStation(テラステーション)シリーズ」に対して新たにリモート設定機能を追加しました。
リモート管理の利便性
2023年9月18日から利用開始されたこのリモート設定機能は、NASの設定を遠隔から行えるため、現地訪問やそのための調整が不要になります。これにより、管理工数や訪問回数の削減が期待されています。中小企業が抱えている、特に現地対応にかかる時間や業務負担を見直す大きなチャンスとなっています。
バッファローの調査によれば、50%以上の中小SIerが高コストが原因でリモート管理サービスを活用していないことが分かりました。また、その多くが業務の負担を感じているため、リモート設定機能はこれらの企業にとって大きな助けとなるでしょう。
NASのリモート設定機能の詳細
「キキNavi」のリモート設定機能は、ユーザーが遠隔地に設置されたNASにインターネット経由でアクセスし、様々な設定を変更できる仕組みです。例えば、ユーザー追加やアクセス権限の変更、フォルダーの共有設定、バックアップの変更など、これまで現地で行わなければならなかった作業をリモートで実行できるのです。この機能は、完璧に管理された作業環境を作り出し、IT管理者の負担軽減に寄与します。
多様なユーザー権限
「キキNavi」のユーザー管理機能では、各担当者に必要な権限を設定できるため、機器管理を複数で効率的に行うことが可能です。また、このシステムは、株式会社デジオンが開発したDiXiMの技術を活用しており、信頼性も高いものとなっています。
対象機種
この新機能は、以下のTeraStationシリーズに対応しています:
- - TS5020シリーズ(対応ファームウェア:Ver.1.74以降)
- - TS5010シリーズ(対応ファームウェア:Ver.5.90以降)
- - TS3030シリーズ(10月下旬の初回出荷時から対応予定)
- - TS3020シリーズ(対応ファームウェア:Ver.5.90以降)
今後、TS7010シリーズやTS6000シリーズへの対応も予定されています。
まとめ
リモート管理サービス「キキNavi」は、IT管理の効率化を図り、特に中小企業にとっては業務の重荷を軽減する画期的なサービスです。これからの時代、企業におけるIT管理のスタイルが大きく変わるかもしれません。バッファローは、こうした技術の発展を通じて、より多くの企業が働き方改革を進めるための支援を行っていくことでしょう。現地訪問の必要が減り、効率的な業務環境が実現されることを期待しています。