ゆずエキスで美肌!
2025-07-03 11:29:56

高知県産のゆずエキスが皮膚バリア機能を強化する可能性

ゆずの新たな可能性



株式会社ポーラのPOLAイノベーションセンターと東京工科大学との共同研究によって、高知県産のゆずの残さから抽出されたエキスが、ヒトのケラチノサイトにおいて細胞内のカルシウム(Ca2+)濃度を上昇させ、皮膚バリア機能に寄与することが確認されました。この研究成果は、2025年7月に有楽町朝日ホールで開催される第50回日本香粧品学会学術大会にて発表される予定です。

研究の背景


日本では古くから、ゆずは美容や健康に良いとされ、多くの製品に利用されています。しかし、今回はその残さを活用した新しい研究成果が報告され、化粧品業界にも大きな影響を与える可能性があります。研究チームは、ゆずの残さを50%エタノール水溶液で抽出し、そのエキスがどのような生理的効果を有するかを探求しました。

研究の目的と方法


本研究の主な目的は、ゆず抽出物がヒトのケラチノサイトに及ぼす影響を明らかにすることです。実験では、細胞内のCa2+濃度を測定するため、Rhod-4,AMというプローブを使用し、ゆずのエキスの添加前後での変化を観察しました。また、TRPV4チャネルの役割を理解するため、TRPV4を阻害する薬剤や活性化剤を使用した実験も行いました。

結果


ゆずの残さから抽出したエキスを添加すると、大部分の細胞において細胞内Ca2+濃度の上昇が観察されました。これは、ゆずエキスがトランスポーターチャネルを介してCa2+の流入を促すことを示唆しています。また、TRPV4阻害剤を併用した実験では、ゆずエキスの効果が確認できなくなることから、TRPV4チャネルがこのプロセスに深く関与していることが分かりました。これにより、TRPV4が活性化されることで、皮膚のタイトジャンクションが形成され、バリア機能が向上する可能性が明らかとなりました。

皮膚バリア機能の重要性


皮膚は外的環境から我々を守る重要な役割を果たしています。特にバリア機能が弱まると、乾燥や敏感肌の原因となりやすく、肌トラブルを引き起こす要因となります。今回の研究により、ゆずの残さから得られるエキスが、皮膚バリア機能への新たなアプローチを提供することが期待されています。

まとめ


ゆずの残さから抽出したエキスの研究は、これまで注目されなかった資源の新たな活用法を示しています。今後、化粧品や美容分野での幅広い応用が期待されるこの研究成果は、美容業界のみならず、健康への貢献にも繋がるでしょう。これからの発表による新たな展開や製品への応用に注目が集まります。


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会社情報

会社名
株式会社ポーラ
住所
東京都品川区西五反田2-2-3
電話番号
03-3494-7111

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