現場の計測をスマホで実現する「FIELD-TERRACE」
2020年3月24日、測量機器メーカーの老舗であるTOPCON社から、現場計測アプリ「FIELD-TERRACE」がリリースされました。このアプリは、スマートフォンを使い、測定器との連携を実現することで、土木施工現場の作業効率を飛躍的に向上させることを目的としています。
FIELD-TERRACEの特長
このアプリは、特にTOPCON社の「杭ナビ」(モデル名:LN-150・LN-100)と連携することができ、これまでの厳しい現場環境での測量作業を、よりシンプルかつ効率的に行えるように設計されています。
- - 使いやすさ: スマートフォンひとつで、複雑な測量機器を操作できるため、現場での作業が格段に楽になります。胸ポケットに収まるサイズで、いつでも手軽に使える点も魅力的です。
- - 多機能の搭載: 土木施工に必要な計算機能や、測設、丁張設置などの作業をサポートする様々な機能が用意されています。
- - コスト削減: ワンマン計測が可能になるため、人手を大幅に減らし、作業時間短縮も実現できます。このことは、効率化だけでなく、プロジェクト全体のコスト管理においても大きな影響を与えるでしょう。
BIM/CIMモデルデータの活用
さらに、今後期待されるBIM(Building Information Modeling)やCIM(Civil Information Modeling)モデルデータとの連携も視野に入れている点が、このアプリのもう一つの魅力です。3D計測への対応を進めることで、最新の技術トレンドにも積極的に追随し、業界のニーズに応える姿勢が見えます。
動作環境と価格
- - 動作環境: Android 7および8に対応。ただし、動作保証となる端末については、お買い上げ後に公式ホームページでの確認が必要です。
- - 税抜価格: FIELD-TERRACE(Standard版)は、年間42,000円という手頃な価格設定がなされています。
まとめ
「FIELD-TERRACE」は、現場での測量作業を大幅に効率化し、作業環境を一新する可能性を秘めたアプリです。技術の進化に伴い、土木施工の現場にも新たな風を吹き込む存在になることが期待されます。今後の展開にも大いに注目が集まることでしょう。