海南ウィークが大阪万博で開幕、文化と経済の交流を推進

海南ウィークが大阪・関西万博で開催

2025年5月23日、大阪・関西万博の中国パビリオンで「海南ウィーク」が始まりました。このイベントは「グリーンな発展・開放と共有」をテーマに掲げ、海南省が国際自由貿易港としての魅力を世界に発信することを目指しています。

開幕式には、中国貿易促進会の副会長や日本政府関係者、中国の大使館代表など、約120名が参加しました。式典では海南省の最新の取り組みや将来性が紹介され、訪れた人々の関心を集めました。

開幕式の中では、海南省の自然と民族文化をテーマにしたさまざまなステージパフォーマンスが行われ、特に歌舞『福寿賦』は祝福と友情のメッセージを伝えました。さらに、『熱帯雨林の楽園』では人と自然の共生がテーマになり、観客は幻想的な演出に魅了されました。その他、黎（リー）族の伝統音楽やダンスも披露され、観客との参加型パフォーマンスにより、その場の雰囲気は一層盛り上がりました。

特に注目されたのは「南溟の技と記憶、百花繚乱」と題した無形文化遺産の特別展示で、黎族の伝統的な染織技術や竹木楽器、椰子の彫刻といった工芸品が紹介されました。これに加えて、10名の伝統工芸職人による実演や体験ブースも設けられ、来場者は海南の文化に直接触れる貴重な体験を得ることができました。

「海南ウィーク」の期間は5月25日まで続き、期間中には東京や大阪、兵庫などの各地で関連イベントも行われます。これにより、海南省の投資機会や経済交流についても広く紹介される予定です。

このイベントを通じて、海南省はグローバルな交流拠点としての位置を明らかにし、現在と未来の両面で注目される存在となることが期待されています。