株式会社アマダ(神奈川県伊勢原市)が、協働ベンディングロボット「CR-010B」の販売を2025年7月3日より開始します。このロボットは、板金加工における曲げ自動化を促進するために特別に設計されており、さまざまな業務効率を向上させる機能が搭載されています。
「CR-010B」は、曲げ加工の過程で発生するコストやスペースの制約、さらにはロボットオペレーターの不足に対する解決策を提供します。特筆すべきは、ロボットの脱着が可能であり、加工内容や作業者の状況に応じて、ベンディングマシンを柔軟に運用できる点です。この機能により、効率的な生産が実現し、業界の人手不足問題に貢献します。
また、本ロボットはアマダ独自の「ロボットプログラム簡易作成ツール」を搭載しています。これにより、従来は高度なスキルを要するロボットプログラムの作成が、誰でも簡単に行えるようになりました。例えば、ロボット用ペンダントを使用することで、ベンディングマシンのNC装置から曲げプログラムを取り込み、曲げ前後の姿勢が自動的に判別されます。これにより、曲げ作業がより簡単かつ効率的に行えるようになります。
安全面でも革新があります。周囲を監視するレーザスキャナーを採用しており、作業エリアにおいて人の進入を検出します。進入防止柵が不要となるこの設計により、省スペースの実現と作業の安全性が確保されます。また、ロボットは加工後のワークを抱え込む姿勢でアンローディングを行うため、作業者との接触リスクを大幅に低減することができます。
更に、機械のフレキシブルな運用も本製品の大きな特長です。「CR-010B」は、AMNC 3i以降のNC装置を搭載した既存のベンディングマシンに後付けすることが可能です。日勤と夜勤での使い分けや、複雑な形状の加工には人間を、単純なフォーミングはロボットに任せることで、作業の効率が飛躍的に向上します。これにより、技術者不足の解消も期待されています。
アマダは、今後も最新の技術を活用して、板金加工業界が直面する課題に対して革新的な解決策を提供していく予定です。「CR-010B」はその第一歩として、今後の生産革新に寄与することが期待されます。
機種名:CR-010B
設置面積(W・D・H):3700mm×3140mm×1850mm
最大ワークサイズ:400mm×400mm
最小ワークサイズ:50mm×50mm
グリッパー数:3種類(手動交換可)
ロボット可搬質量:10kg(グリッパー込み)
最大ワーク質量:3.37kg(使用するグリッパーによる)
ローディング装置:1台(2分割可能)
販売価格(税別):22,320千円
年間販売目標:15台
本製品に関する詳細な情報は、アマダの公式サイトで確認できます。