JPYC、Circleと提携
2025-11-14 14:27:27

JPYC、日本円建ステーブルコインがCircleのFXプラットフォームに参画

JPYCがCircle社の新プログラムに参画



JPYC株式会社は、米国の財テク企業、Circle社が新たに発表した「Circle Partner Stablecoins」プログラムに参加したことを発表しました。このプログラムでは、日本円建のステーブルコイン「JPYC」がパートナー通貨として採用され、今後の金融インフラの構築に寄与します。

Circle Partner Stablecoinsプログラムの概要


このプログラムは、新しい次世代のオンチェーン為替プラットフォームを目指しており、次の三つの主要コンポーネントから構成されています。まず一つ目は「Arc」で、こちらはプログラマブルなリアルタイム決済清算レイヤーを提供します。このシステムはL1ブロックチェーンで運用される予定です。

二つ目は「StableFX」で、こちらは複数の流動性提供者からのリクエストに基づいてFX取引を実現し、オンチェーンでの取引をサポートします。そして最後に「Partner Stablecoins」として、各国通貨のステーブルコインを発行する地域パートナーが集まるネットワークが形成されます。

JPYCは、日本円のステーブルコインとしては唯一の存在であり、Circleと緊密に連携しながら2026年に予定されているArcのメインネットローンチに向けた準備を進めています。

JPYCとUSDCの連携


このプログラムの中心には、「USDC」が位置しています。USDCはCircle社が発行するアメリカ最大のドル建てステーブルコインであり、常に米ドルと1:1で連動することで高い透明性と安定性を誇ります。これにより、JPYCはUSDCとの即時で安定した交換手段を提供し、国際送金や貿易決済において非常に重要な役割を果たすことが期待されています。

USDCは世界中で広く利用されており、取引所や決済事業者、ウォレットなど多様なプラットフォームで流通しています。JPYCはこのインターチェンジネットワーク内で、日本円の役割を強化していきます。

JPYCの選定理由とその役割


JPYCがCircle Partner Stablecoinsに選ばれた理由は幾つかあります。まずは、日本円建てステーブルコインとして独自の市場ポジションを持っていること、次に資金移動業者としての法規制遵守が確実でリスク管理体制が整っている点、さらにはオープンウォレット互換性を生かした様々なユースケース展開が可能であることです。

この取り組みは単なる仮想通貨取引ではなく、実世界のニーズに基づいた国際送金や貿易決済、さらにはクロスボーダー清算といった領域でも実用化されることが期待されています。Circleが提供する厳格なKYB(Know Your Business)/AML審査を通過した機関投資家のみがこのプラットフォームにアクセスでき、金融機関や企業にとっては非常に実用的な為替インフラが整うことになります。

今後の展望


JPYCは、今後も日本円を用いたステーブルコインとして、Circleが提供する「Arc」テストネットへの接続などを通じて、更なる国際的な決済手段を拡充していく予定です。これにより、日本円建のステーブルコインの可能性が一層広がることでしょう。JPYCは、グローバルで相互運用可能なデジタル円の実現を目指し、技術や制度の整備、幅広いユースケースの発展に力を入れていきます。

JPYC株式会社の紹介


JPYC株式会社は2019年に設立され、2021年からはステーブルコインに関する事業に着手してきました。国内で初めて日本円建てステーブルコイン「JPYC」を発行し、日本円建てステーブルコイン事業において重要な役割を担っています。JPYCは、透明性や低コストという特徴を生かし、デジタル金融の革新を推進し続けます。会社は東京都千代田区に位置し、ブロックチェーン関連のコンサルティングなど、多岐にわたるサービスを提供しています。今後も、持続的な成長と共に日本のデジタル金融シーンに貢献していきます。


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会社情報

会社名
JPYC株式会社
住所
東京都千代田区大手町1丁目6−1大手町ビル4階 FINOLAB内
電話番号

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