地元の魅力を凝縮した新パスタ
群馬県高崎市にある高崎商科大学の学生たちが、地元の食材を活用した新しいパスタの開発に挑んでいます。このプロジェクトは、大学のマーケティングを学ぶゼミナールと地域のイタリアンレストラン、さらに農協が協力して進めるもので、学生たちのアイディアが形になりました。
この新たなパスタは、11月9日に開催される「キングオブパスタ」に出場した後、実際にお客様に提供される予定です。開発チームは、群馬が誇る食材「上州牛」や「白舞茸」を使ったホワイトボロネーゼを作り上げました。
プロジェクトの概要
このプロジェクトは、学生主体で商品企画することから始まりました。ゼミの担当教授である美藤信也氏の指導の下、9名の学生は発案から商品分析、ターゲット設定などを行い、結果的に地元の魅力を存分に引き出した商品が出来上がりました。
学生たちは、セレンディップのオーナーである北村竜佑シェフやJAたかさきの西島武課長とともに、実際に製麺所を訪れたり、地元の農地を探索したりしながら、より深い理解を得ました。この経験を通じて、地産地消の重要性を実感し、地域の資源を最大限に活かすことの意義を確認できたそうです。
プライマリーディッシュに選ばれたのは「白い誘惑〜上州牛と白舞茸のホワイトボロネーゼ」です。見た目の美しさから味わいまで、こだわり抜かれた一皿と言えます。主役となる上州牛は、9mmの粗挽きにされ、肉の旨味と食感を楽しむことができます。そして、白舞茸は黒い舞茸に代わり使用され、さっぱりとした味わいが特徴です。
メイン食材の紹介
- - 上州牛: 地元産にこだわり抜き、肉の旨味を最大限に引き出す粗挽きスタイルに。
- - 白舞茸: ブラックなアクが少なく、さらりとした味わいの希少なキノコで、料理の彩を増しています。
- - 高崎産小麦: JAたかさきとの協力の下で開発された、もちっとした食感が特徴的な生パスタ。
- - 神津ジャージー牛乳: コクのあるソースを完成させるために必要不可欠な地元の逸品です。
さらに、メニューにはセレンディップで人気の「パイ」が添えられ、ボロネーゼの肉をのせてミートパイのように楽しむ工夫がなされています。
学生の取り組み
プロジェクトに参加した学生たちからは、「商品開発に携わることができてとても嬉しかった」「困難だったが、やり遂げた時の満足感は大きかった」との声が上がりました。彼らはこの経験を通じて、群馬県の食材の魅力を広く伝えたいと意欲を示しています。
高崎商科大学の取り組みは、地域産業の振興や地元農産物の価値を再発見し、広めていくことを目指しています。今年のキングオブパスタでの成功を期して、学生たちの新たな挑戦が続きます。
今後の展開にぜひご注目ください!