鉄道の未来を切り開く、第11回JR東日本スタートアッププログラムDEMODAY
2023年5月27日、東京都内にて「第11回JR東日本スタートアッププログラムDEMODAY」が開催され、多くの注目を集めました。東日本旅客鉄道株式会社とJR東日本スタートアップ株式会社が共催し、スタートアップ企業との新たな事業創出に向けた発表の場となりました。
このイベントでは、SPACECOOL株式会社が見事に総合グランプリである「スタートアップ大賞」に選ばれ、輝かしい受賞を果たしました。SPACECOOLは、環境への配慮を基盤にイノベーションを進める素材メーカーで、地球温暖化の軽減を目指す取り組みを行っています。
SPACECOOLの意気込み
SPACECOOLの代表、末光真大氏は、「このような賞をいただき、大変光栄です。素材メーカーとして、持続可能な技術を世の中に広め、新たなビジネスモデルを確立することで、私たちの役割を全うしていきます。」と未来への強い意志を示しました。
一方で、優秀賞には株式会社コーピー、審査員特別賞にはugo株式会社、オーディエンス賞にはSOZOW株式会社が受賞しました。各受賞企業は、独自の視点と技術力を持ったプロジェクトを発表し、聴衆からの称賛を受けました。
各賞の受賞企業とその内容
- - スタートアップ大賞:SPACECOOL株式会社
協業内容:放射冷却素材を利用した鉄道施設の信頼性向上を目指したプロジェクト。
このプロジェクトでは、放射冷却素材「spacecoolシート」をホームドアの機器部に貼り付けて、温度管理のデータを収集し、従来の問題点を解決すべく検証を行います。
協業内容:AIを用いたカメラ画像での早期故障発見に挑戦。様々な鉄道機器の異常を早期発見するシステムの構築を目指しています。
協業内容:マルチユースロボットソリューションの社会実装を図るプロジェクト。
協業内容:地域から駅がデジタル創造拠点となり、子供たちの未来への道を開く活動。
JR東日本スタートアッププログラムについて
このスタートアッププログラムは、2017年に創設され、JR東日本の経営資源や情報を活用して、ベンチャー企業が新しいビジネスやサービスの提案を行い、それを実現することを目的としています。これまでに147件の提案が採択されており、注目のプログラムの一つとなっています。また、過去には内閣府主催のオープンイノベーション大賞で経済産業大臣賞や環境大臣賞を受賞するなど、評価されています。
JR東日本スタートアップ株式会社の情報
JR東日本スタートアップ株式会社は、JR東日本グループとスタートアップ企業の共創を促進するため2018年に設立されました。資本金の50億円を背景に、革新的なアイデアをもとにした新事業の展開を支援しています。
今後もこのスタートアッププログラムへの期待は高まるばかりです。次回の開催も楽しみですね!