第16回JIIMAベストプラクティス賞の受賞企業とその実績
日本文書情報マネジメント協会(JIIMA)は、文書情報管理の専門家集団として60年以上の歴史を持ち、国内での文書管理の普及や啓発に努めています。特に、先進的な文書情報マネジメントシステムを導入し、顕著な成果を上げた企業や団体を表彰する『ベストプラクティス賞』は、この活動の一環として位置づけられています。
受賞企業の詳細
2022年度、JIIMAは第16回ベストプラクティス賞の受賞企業として、優秀賞を受賞した株式会社リログループと奨励賞を受賞した株式会社エフ・アイ・エスの2社を発表しました。これらの企業は、それぞれのテーマに基づき、文書情報マネジメントの実践を通じて顕著な成果を挙げています。
株式会社リログループ【優秀賞】
- - 推薦者: GMOグローバルサイン・ホールディングス株式会社
- - テーマ: 「グループ各社・各部署への電子契約を通じた、業務効率化・ガバナンス強化およびSDGsへの貢献」
リログループは、2018年から電子契約の導入を本格化させ、書面契約書の電子化を進めており、効果的な一元管理を実現しました。これにより、業務が効率化されるだけでなく、ペーパーレス化にも貢献。特にコロナ禍以前からの持続的な取り組みが評価されています。利用者数や契約の数が増加する中、この取り組みは業界内でも注目されています。
株式会社エフ・アイ・エス【奨励賞】
- - 推薦者: 文書情報マネージャー認定委員会
- - テーマ: 「属人化された社内の紙文書と電子文書を組織共用文書として、情報管理の効率化とBCPの改善に取り組んだ事例」
印刷サービスを中心的事業とするエフ・アイ・エスは、社内文書の管理を改善するため、全社的な取り組みを開始しました。社長自らが率先して改革を進め、スタッフも文書情報マネージャー認定セミナーを受講し、知識を実践に移しています。リソースが限られている中小企業として、サステイナブルな文書管理についての意義深い事例となっています。
JIIMAの役割と今後の展望
JIIMAは設立以来、文書情報マネジメントの標準化や人材育成、関連規格の策定を通じて、公益事業としての役割を果たしています。特に電子帳簿保存法関連のソフトウェアの認証などを行い、業界の発展に貢献しています。
今後もJIIMAは、文書情報マネジメントの実践を通じて、さらに多くの企業に対してデジタルトランスフォーメーションによる価値向上を図る重要な役割を果たし続けることでしょう。
以上のことから、第16回JIIMAベストプラクティス賞の受賞事例は、各社の取り組みがいかに組織全体の効率化や持続可能性に寄与するかを示す貴重な試例となっています。