2023年度の全国水生生物調査が開催されます!
2023年も全国水生生物調査が実施されることが発表され、多くの地域の住民に参加を呼びかけています。この調査は、国土交通省と環境省が合同で行うもので、川や河川の水質を生きものの生息状況から評価する重要な取り組みです。
調査の概要
全国水生生物調査は、水の生物を通じて河川の健康状態を把握し、環境保全につなげることを目的としています。具体的には、サワガニやカワゲラなど、身近な水生生物が実際にどれくらい生息しているのかを調べることによって、水質の評価を行っています。
参加者は特別な機材を必要とせず、子どもでも簡単に参加できるため、気軽に環境問題に関心を持つきっかけとなることでしょう。これによって、身近な自然環境に対する理解を深めることが期待されています。この調査は1984年から続くもので、年々参加者が増加している地域貢献型の活動です。
調査方法と期間
調査は7月から8月にかけて行われ、全国各地の河川で水生生物の採集や分類を実施します。特に注目すべきは、調査対象となる水生生物には29種類の指標生物が含まれており、これらの生息状況から水質の評価が行われます。水質は「きれいな水」、「ややきれいな水」、「きたない水」、「とてもきたない水」の4段階で判定されます。
この調査に参加することで、実際に川の環境を観察し、環境への理解と興味を深める絶好のチャンスです。
前年度の調査結果
2022年度の調査結果では、参加者が38,444人に上り、河川の水質は全体の90%が「きれい」または「ややきれい」と評価されました。調査地点は合計で1,383カ所と広範囲にわたり、全国の多くの地域で川の状態が良好であることが示されました。
- - きれいな水は68%の一級河川、63%のその他の河川で観察されました。
- - ややきれいな水は28%の一級河川、26%のその他の河川で確認されました。
- - 汚染された水はごくわずかで、全体としては良好な水質が維持されています。
参加方法
全国水生生物調査への参加は非常に簡単です。興味のある方は、各地方整備局や都道府県の環境部局に問い合わせて、詳細を確認してみましょう。参加することで、日常生活では味わうことのできない貴重な経験を得るとともに、地域の環境を守るための一助となります。ぜひ家族や友人を誘って、水生生物調査に挑戦してみてはいかがでしょうか。
この機会に、川の生息環境を見つめ直し、自分たちの居場所である自然を再発見することができるでしょう。