大津の町再生プロジェクト
2018-03-30 10:05:07

大工の手で甦る商店街—『HOTEL 講 大津百町』の魅力と地域再生の取り組み

大工の手で甦る商店街 — 『HOTEL 講 大津百町』の魅力



滋賀県大津市に位置する『HOTEL 講 大津百町』は、地域工務店が中心となり進める地方創生プロジェクトとして、2018年4月にオープンしました。このホテルは、かつて繁栄を遂げた商店街を活用した新たな宿泊施設として、地域の魅力を引き出しつつ、大工技術の継承を図ることを目指しています。

地元工務店の挑戦



このプロジェクトを主導するのは、滋賀県竜王町に拠点を置く株式会社木の家専門店 谷口工務店の代表、谷口弘和氏です。谷口氏は「昔、大工は町をつくり、人々の暮らしを守る影の立役者でした。それを現代でも体現したい」と語ります。商店街に残る古き良き空き家を改修する形で、ホテルとして生まれ変わらせることが大きな目的です。

町おこしの舞台背景



「大津百町」という名称は、江戸時代に100町分の町割がなされていたことに由来しています。この歴史ある地域は、古くは宿場町として繁盛していましたが、近年はその賑わいを失っていました。市の調査によりますと、中心部には約1500棟の町家が残っており、そのうちの約10%は空き家となっています。このプロジェクトでは、こうした空き家に新たな息吹を吹き込むことを狙っています。

実際の取り組み



谷口氏は、空き家の利用可能性を探る中で、多くの住民との交流を深めていきました。彼は「関わって頂いた住人から、昔の賑わいを懐かしむ声を聞き、地域の宝である町家を活かす道を考え始めた」と述べています。 その結果、7軒の古い町家を改修し、それぞれ異なるタイプの宿泊施設にするという大胆な計画が実現しました。

全国から集まる職人たち



このプロジェクトは、職人たちの持つ昔ながらの技術を生かし、地域の資源を最大限に活用しています。大工不足が叫ばれる中、谷口氏は全国の職人たちを招き入れ、一緒にプロジェクトに取り組む姿勢をさらに強化しています。応援に駆けつけた職人たちは「新しい挑戦ができる喜びを感じる」と語り、地域活性化への熱い思いを伝えています。

今後の展望



『HOTEL 講 大津百町』は、開業を記念した茶会や見学会を通じて地域との連携を深めることを約束しています。谷口氏は、今回の取り組みが日本の職人文化の継承につながることを信じ、地方に魅力を見出した観光客を迎え入れ、地域と共に成長していく未来を描いています。このプロジェクトは単なるホテルの開業に留まらず、地域全体を元気にするための大きな一歩となることでしょう。

まとめ



滋賀県大津市の古き良きを生かした宿泊体験、『HOTEL 講 大津百町』。ここでの取り組みは、地域再生と大工文化の継承に貢献し、訪れる人々に新たな価値を提供しています。地域住民と協力し合いながら、未来へ向けて進化していくこのプロジェクトから目が離せません。

会社情報

会社名
株式会社木の家専門店 谷口工務店
住所
滋賀県蒲生郡竜王町山之上3409
電話番号
0748-57-1990

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