岡山大学、若者たちのSDGs活動を広げる
2024年8月6日から7日にかけて、岡山コンベンションセンターで「おかやまSDGsフェア2024」が開催されました。このイベントには、国立大学法人岡山大学から「TABLE FOR TWO(TFT)」、「ローターアクトクラブ(RAC)」、「岡山大学データサイエンス部(DS部)」という学生団体が参加し、それぞれの活動を通じてSDGsの重要性を広めました。
おかやまSDGsフェアの概要
「おかやまSDGsフェア」は、岡山県内のさまざまな企業や団体が、持続可能な開発目標(SDGs)を実現するために取り組んでいる活動を発表する場として設けられています。今年度は岡山県内外の多くの企業や団体が参加し、ブース出展やワークショップ、セミナーなど多彩なプログラムが行われました。参加者は両日で約2000人に達し、その盛り上がりを見せました。
TABLE FOR TWOの取り組み
特に目を引いたのが「TABLE FOR TWO(TFT)」のブースです。TFTは、ヘルシーな食事を提供し、その売上の一部を発展途上国の食糧支援に寄付する活動を行っています。彼らが販売した「TFT弁当」は、両日とも完売し、多くの来場者から「この活動についてもっと知りたい」との声が上がりました。学生たちの努力が、この活動への理解と関心を深める結果となったのです。
ローターアクトクラブの貢献
次に注目されたのが「ローターアクトクラブ(RAC)」です。倉敷市の農園から得た規格外の桃を使用した「ピーチスカッシュ」を販売し、収益を地域の人々に還元しました。このクラブでは、交流を促進するためのレクリエーション企画も行いました。交流会には幅広い年代の参加者が集まり、楽しい雰囲気の中でSDGsについての理解を深めました。特に、岡山大学の那須保友学長も参加し、学生たちを称賛する場面が印象的でした。
データサイエンス部のビジネス提案
「岡山大学データサイエンス部(DS部)」は、「おかやま夢育イニシアチブ」に基づいたワークショップを主催しました。ここでは高校生たちが瀬戸内海の問題を解決するためのビジネスモデルを考え、発表を行いました。特に、質疑応答の際には大人では思いつかないような独創的な発想が飛び出し、参加者同士の活発な意見交換が見られました。このような経験を通じて、若者たちがSDGsに対する理解を深めることができたのです。
未来に向けた取り組み
参加した学生や教職員にとって、岡山エリアのSDGsに対する先進的な取り組みを学ぶ貴重な機会となりました。岡山大学は今後もパートナーシップを強化し、SDGsの達成に向けてさらなる努力を続ける意向を示しています。そして、この活動を通じて地域社会との連携を深め、岡山大学が期待されるアクションの中心となることを目指しています。
今後の展望
こうした活動を通じて、岡山大学が地域中核の特色ある研究大学としての役割を果たし、持続可能な未来に向けて多くの人々と連携していくことが期待されています。学生たちの熱意に満ちた取り組みは、未来のリーダーを育てる土壌となるでしょう。今後も、彼らの挑戦に注目していきたいと思います。