江戸の多才な鬼才、山東京伝を楽しむ『京伝小紋TEXTILE展』開催

山東京伝の魅力が詰まった『京伝小紋TEXTILE展』の開催

株式会社ビームスが推進するプロジェクト〈BEAMS JAPAN〉が、江戸時代の多才なアーティスト、山東京伝の小紋柄にフォーカスした特別企画『京伝小紋TEXTILE展』を2025年10月9日から開催します。東京・渋谷を拠点に、この展覧会はビームスの各店舗にて展開されます。

山東京伝とは？

山東京伝は、江戸後期に活動した浮世絵師であり戯作者。彼は北尾政演（きたおまさのぶ）という名でも知られ、その豊かな才能はデザインの世界でも輝きを放っていました。特に小紋柄のデザインに秀で、彼の著作『小紋雅話』や『小紋新法』では当時の社会をユーモラスに描き、パロディを交えた作品が評価されています。

このように、山東京伝は“江戸のアンディ・ウォーホール”とも称され、その独自の視点や感性は200年以上経過しても不変です。

展覧会のキーフィーチャー

本企画ではデザインユニット『COCHAE』が、明治から大正時代にかけて制作された小紋柄のポチ袋を元に、京伝のデザインを復元しました。これを〈BEAMS JAPAN〉の協力により、日本各地のテキスタイル産地で生地に再現。現代に即したライフスタイルに合わせた商品として展開される予定です。

会場には、京伝ポチ袋の小紋柄を再現した紙製品や、NHKの大河ドラマにも協力した『アダチ版画研究所』による復刻版の木版画も並びます。これにより、山東京伝が持つ多角的な魅力をさまざまな視点から楽しむことができるのです。

江戸文化の新たな発見

最近、江戸文化が再注目されています。その中でも山東京伝のユーモアあふれるデザインに焦点を当てることで、従来の浮世絵師とは異なる、新しい江戸の魅力を発見できます。彼の作品は、のんびりした江戸の遊び心を感じさせ、観る人を魅了します。

さらに、イベント期間中には、太田記念美術館で彼の黄表紙や江戸時代の浮世絵も鑑賞できますので、ぜひ併せて訪れてみてください。