インフラ点検の未来を切り開く「インスペクション EYE for インフラ Cloud Edition」
2024年12月に東京ビッグサイトで開催される「社会インフラテック2024」では、キヤノンが新たに特別なインフラ点検サービスを披露する。このサービスは「インスペクション EYE for インフラ Cloud Edition」と呼ばれ、AI技術と画像解析を兼ね備えた最先端のソリューションだ。
この総合展は今年で第7回目を迎え、インフラ維持管理や老朽化対策の重要性が一層高まる中、多くの専門家や企業が集まる。この場でキヤノンは、橋梁やトンネルといった公共インフラの点検に新たなアプローチを提供する。
日本のデジタル化の遅れとその課題
日本は長らくデジタル化が十分ではなく、アナログ的な手法が数多く残存している。特に、法律や規則によって縛られたフィールドでは、デジタル化が進まず、いまだに人手による点検や紙ベースの手続きが主流で、多大なリソースを消費している。実に約1万の「アナログ規制」が存在し、これらの見直しが望まれている。
AIが変える点検の現場
「インスペクション EYE for インフラ Cloud Edition」は、デジタル庁が推進するデジタル化を実現する製品として登録されている。このサービスは、インフラ構造物の画像をAIが分析し、自動的にひび割れなどの異常を検知。検知結果は、実際の点検調書に反映させることができるため、点検業務の効率化が期待されている。
展示会では、顧客の要望に応じた検知パラメータの調整や、リアルタイムでの検知結果編集機能をクラウド経由で体験できるデモも行われる。ここでの体験を通じて、参加者はこの新しいソリューションの有効性を直接確認できる。
技術の詳細と実績
このサービスは、主に以下の機能を備えている:
- - AIによる変状検知:ひび割れ、エフロレッセンス、鉄筋露出などの検知が可能。
- - クラウドベースの提供:工期短縮やコスト削減を実現。
- - スムーズな編集機能:検知結果をリアルタイムで編集できる。
- - 微細な異常も検知:幅約0.05mmのひび割れを検知できる高解像度。
- - カスタマイズ可能な凡例:異常の種類に応じた10段階の設定が可能で、需要に合わせた柔軟な対応ができる。
さらに、国土交通省の「点検支援技術性能カタログ」にも掲載され、業界での信頼性も伺える。
参加情報
「社会インフラテック2024」は2024年12月4日から6日まで開催され、入場は無料だが事前登録が必要。インフラ業界の未来を一緒に体感してみませんか。詳細はイベントの公式サイトまたはキヤノンの製品ページをチェックしてください。
この新しいソリューションが、日本のインフラ維持管理にどのような変化をもたらすのか、多くの期待が寄せられている。