高圧の新しい可能性
株式会社ROCKY-ICHIMARUは、充電式のリチウムイオンバッテリーを利用した新型の高圧油圧ポンプ「RMB-7FD」を発表しました。この製品は、特に災害現場や電源の確保が困難な地域での使用を想定しており、従来のエンジン駆動やAC電源に依存しない作業環境を提供します。
従来の課題を解決
近年、多くの産業において70MPaの高圧油圧ポンプは必須の機器となっています。しかし、従来のポンプは電動式やエンジン式が中心で、山や街中では騒音や排気ガスの問題がありました。そのため、利用が難しい現場も多くありました。
ROCKY-ICHIMARUは、これらの課題解決に向けて取り組み、バッテリー式の油圧ポンプを開発しました。この新しい機器は、必要なパワーを維持しながらも、さまざまな環境で使用可能な設計がなされています。
RMB-7FDの特長
このポンプの最も大きな魅力は、以下の特徴です:
電源コード不要
大容量のリチウムイオンバッテリーを内蔵しており、電源の有無に関わらず利用できます。これにより、作業場所の選択肢が大幅に広がり、行動の自由度や安全性も向上します。
高パフォーマンス
コンパクトながら、最大70MPaの圧力を安定的に出力可能です。高低圧2段のポンプを装備しており、高速で切断や圧着作業が行えます。
簡単なバッテリー交換
交換可能なバッテリーを複数準備することで、電源確保が難しい条件下でも連続作業が可能です。準備の手間が減り、効率的に作業が進められます。
環境への配慮
このポンプはエンジン式に比べ、静音性が高く低振動で、排出ガスがないため、密閉空間や人が多い場所でも安心して使用できます。作業環境の改善にも寄与します。
利用の幅が広がる機能
「RMB-7FD」は、レイアウト変更のオプションがあり、様々なニーズに応じたカスタマイズが可能で、持ち運びに便利な専用荷台も製作できます。これにより、現場での操作性が向上します。
技術的な挑戦と成果
この製品の開発には、重量の軽減とポンプユニットの剛性の維持が重要でした。エンジン音や排出ガスの問題を克服し、クリーンで効率的な運用が実現されています。
株式会社ROCKY-ICHIMARUについて
1978年に設立されたROCKY-ICHIMARUは、産業用装置の設計や製造を行い、高圧油圧機器の分野での確かな実績があります。新たに発表されたバッテリー式高圧油圧ポンプは、これまでの技術を活かし、今後の産業での活用が期待されています。
結論
「RMB-7FD」は、固定観念を覆す革命的な製品です。高圧油圧ポンプの利用を広げることで、災害救助や工事現場、様々な条件のもとでの作業が一層安全かつ効率的に行えるようになります。今回の発売を通じて、更なるフィードバックを受け取り、ユーザーのニーズに応える製品改良を進めていければと考えています。