ヤンゴン校での卒業式を通じて日本のIT人材育成が進む

2025年7月26日、ミャンマーのヤンゴンで行われるMETRO IT & JAPANESE LANGUAGE CENTREの卒業式が注目を集めています。このイベントは、パンパシフィックホテルにて実施され、約100名の卒業生と多くの父兄の参加が予定されています。特に、成績の優秀な学生の中から約20名が長崎での日本語留学、10名が日本の企業への就職が決まっています。

この教育機関は、株式会社METROPLUSが運営し、効果的なIT人材育成を目指しています。川崎孝会長が式典に出席し、卒業生の新たな門出を祝います。近年、IT産業の人材不足が深刻化している中、同校は日本市場への新卒者の送り出しを進め、2025年4月には約30名、2026年には倍増を見込んでいます。

日本のIT人材不足問題を解決へ

日本は現在、IT業界における人材不足に悩まされています。そのため、METROPLUSは企業への丁寧なコンサルティングを行い、学生の希望と企業のニーズとのミスマッチを減らすことに成功しています。特に、グループ面談を重視した企業説明会では、より適切なマッチングが行われています。これにより、学生と企業双方にとってメリットがある環境が整っています。

ミャンマーIT人材の特性

METRO IT & JAPANESE LANGUAGE CENTREは、2014年に設立以来、質の高いIT人材の育成を目指してきました。かつては在籍者数が最大1,600名に達しましたが、コロナ禍や国内政変の影響で現在は約300名に減少しました。しかし、2024年春から長崎での日本語留学生受け入れを開始したことで、再び安定した人材供給が見込まれています。

ミャンマー人材は誠実で勤勉という国民性があり、他者への思いやりや助け合いを重んじる文化が根付いています。小乗仏教の影響もあり、礼儀正しさは際立っています。また、日本語習得においても優位性があり、ミャンマー語と日本語の語順が一致しているため、学習者は急速に自然な日本語を習得する傾向があります。

GCSと新たな就職支援

株式会社METROPLUSの一部門であるグローバル人材就職支援センター（GCS）は、2024年4月よりコロナ前の有料人材紹介事業を再開します。このサービスは、METRO IT & JAPANESE LANGUAGE CENTREの在校生およびOB/OGを対象とし、企業のニーズに合った人材紹介を行います。GCSは、長年の経験をもとにIT教育と日本語教育のノウハウを活かし、企業が求めるレベルの学生を紹介できることが強みです。

GCSのスタッフには、日本語教師資格を持つ者が多く、現地での指導においても日本人教師が日本語を教えています。これにより、学生は質の高い教育環境で学ぶことができ、IT学習の自習もサポートが受けられます。また、GCSのスタッフは海外留学の経験も持つため、企業側への正確なマッチング提案が可能です。