特別養子縁組制度利用者への新支援、無償の食糧パックを開始

特別養子縁組制度利用者への支援が始まる



公益財団法人ミダス財団が、認定NPO法人D×Pおよび特定非営利活動法人ミダス&ストークサポートと手を組み、特別養子縁組制度を利用する実親への無料の食糧支援パックを提供する活動を開始しました。この取り組みは、出産前後の実親が安心して過ごせる環境を整えることを目的としています。特に、孤立しがちで経済的困難に直面している方々に対し、栄養バランスを考えた食品や日用品を無償で提供することで、心身の負担を軽減し、産後の回復をサポートすることを目指しています。

実施の背景



特別養子縁組制度は、子どもが安定した家庭で育つための重要な制度として広く知られていますが、実親が子どもをこの制度に託した後、生活支援が十分に行われていないという課題が存在しています。この点を解決すべく、D×Pとミダス&ストークサポート、ミダス財団はそれぞれの強みを活かして協力し、特別養子縁組を利用する実親への一貫した支援を行うことに至りました。

事業内容



対象は、15歳から25歳までの特別養子縁組制度を利用する実親です。提供されるのは、「D×Pユキサキ支援パック」で、主食やレトルト食品、日用品などが含まれています。発送は全国対応で、無料で最大3回までの郵送が行われます。

代表者のコメント



D×P理事長 今井紀明の意見


「私たちは、これまで妊娠した若年女性からの相談を受けてきました。しかし、その数は必ずしも多くありませんでした。全国には、困窮状態にあり、相談へのアプローチができない方々も存在します。今回の連携により、私たちは以前はつながることができなかった多くの方々にアクセスでき、食事を提供しながら相談の機会も作り出せることを願っています。」

ミダス&ストークサポート理事長 倉田友紀の見解


「これまで特別養子縁組制度を利用する実親への物理的な支援を行うことは難しかったのですが、今回の連携により支援の幅が広がることを楽しみにしています。」

ミダス財団事業統括 玉川絵里のコメント


「ミダス財団は、さまざまなソーシャルセクターの強みを結び付けることで、一つの団体では提供できない支援を目指しています。同じ年齢層を対象にした2団体との連携を通じて、特別養子縁組に関連する実親支援が拡充できることは非常に嬉しいです。」

過去の活動と新たなチャレンジ



D×Pは、経済的な困難、学校中退、虐待などの問題に直面するユース世代(13歳から25歳)を支援するため、LINE相談「ユキサキチャット」で全国から相談を受けています。また、食糧支援や現金給付も行っており、大阪府ミナミの「グリ下」から徒歩5分の場所に「ユースセンター」を設置し、若者が安全に過ごせる空間を提供しています。

一方、ミダス&ストークサポートは、妊婦さんへの相談支援や養子縁組のあっせん事業を行い、専門職チームによるサポートを提供しています。今回の取り組みによって、特別養子縁組制度の利用者により具体的で実質的な支援が可能となります。

さいごに



特別養子縁組制度を利用する実親の支援は、子どもの未来を支えるだけでなく、彼ら自身の生活も大きく左右します。この取り組みが、多くの実親の助けとなり、より良い環境で新たな生活を始めるきっかけとなることを期待しています。

会社情報

会社名
公益財団法人ミダス財団
住所
東京都港区赤坂八丁目11番37号いちご乃木坂ビル2階
電話番号

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