地方企業の働く意識
2025-08-01 11:52:49

地方中小企業就業者の意識調査、転職希望が4割に達する現実

地方中小企業の就業者意識調査レポート



株式会社マイナビは、地方の中小企業で働く従業員を対象に初めて実施した「地方中小企業就業者の働く意識調査」の結果を発表しました。この調査は、地方の中小企業における就業者のキャリア感や職場環境に対する意識を浮き彫りにすることを目的としています。

転職希望者が多数


調査結果によると、地方中小企業で働く就業者の約38.4%が「他に良い会社があれば転職したい」と回答しました。一方で「これからも今の会社で頑張りたい」といった意見は23.2%に留まり、特に20代では「今の会社を離れたい」という意識が強いことがわかりました。これは大企業の就業者と比較しても明らかに転職への意欲が高いことを示しています。

収入と福利厚生に不満


調査に参加した地方中小企業の従業者のうち、51.0%が「十分な収入を得られるか」に不安を覚えていると回答しました。大企業で働く人々と比べて収入面での満足度が低く、待遇に対する格差が浮き彫りになっています。福利厚生や収入に対する不満は、今後のキャリアにおける重要な課題として捉えられています。

自分らしさを求める傾向


調査でもう一つ特筆すべき点は、地方中小企業で働く人々が「自分らしさ」を重視する姿勢です。4割以上が「自分らしく働くこと」を実現していると回答し、その背景には「大切な人との時間」や「仕事のゆとり」があることが指摘されました。地方中小企業においては、仕事と私生活の両立を重視する傾向が見受けられ、今後のキャリア形成にも大きな影響を与える要因と考えられます。

ワークライフバランスの再評価


調査により、多くの地方中小企業従業者が「仕事・私生活の両立型」キャリアを志向していることもわかりました。41.9%が仕事と私生活に同じように軸を置くスタンスを持っており、今後はこの傾向がさらに強まることが考えられます。特に年代が上がるにつれ、仕事重視から私生活重視にシフトしていることが特筆されます。

課題と今後の展望


マイナビの調査担当者は、東京圏への人口集中により地方の中小企業が深刻な人手不足に直面していると指摘しています。そのため、企業は評価の透明性を高めることで賃金の納得感を促進し、労働時間の適正化を図る必要があるとしています。また、自分らしさを重視する従業者の意識に応えるため、柔軟な勤務体制を整えることも求められます。

今後の地方中小企業においては、人材の定着を促進し、職場環境を改善する取り組みが一層重要となるでしょう。調査を通じて浮き彫りになった現状を参考に、企業が具体的な施策を打ち出していくことが期待されます。

調査概要


今回の調査は、全国43道府県の5名以上300名以下の民間企業に所属する20代から50代の正社員を対象に実施しました。大企業とは異なる地方中小企業特有の課題を明らかにするために、多くの質問が含まれています。調査の詳細な結果は、マイナビの公式サイトで公開されています。


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会社情報

会社名
株式会社マイナビ
住所
東京都千代田区一ツ橋1丁目一番一号パレスサイドビル
電話番号
03-6267-4155

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