写実画家・森本草介の全貌を収めた画集の発刊
この度、一般財団法人東美鑑定評価機構によって、名画家・森本草介の全作品を網羅した『森本草介全作品集』が刊行されました。本書は、867点という圧倒的な量の作品を収めています。特に、油彩668点、素描197点、さらにはグッズや版画も含まれるなど、森本草介のアートワールドが余すことなく表現されています。
森本草介の足跡
森本草介は1937年に朝鮮全州府で生まれ、1962年には東京藝術大学美術学部を卒業しました。彼の名声は国画会での展覧会で急速に高まり、初めての個展を1977年に開催。以降、数々の賞を受賞し、2001年には「森本草介展―敬虔なる写実―」を高島屋で実施しました。残念ながら彼は2015年に逝去しましたが、その芸術は未だに多くの人々の心に生き続けています。
本書の特徴
本書の最大の特長は、全867点の作品を掲載している事です。各作品には、作品名、制作年、技法、寸法、サイン、展覧会歴、または図版掲載文献といった詳細な情報が網羅されています。これにより、作品一つ一つを過去の文脈に照らし合わせることが可能となり、読む人に新たな視点を提供します。
充実した資料篇
また、資料篇では、森本草介の画業に関する徹底的な調査結果がまとめられています。「年譜」や主要文献目録、展覧会で出品された作品一覧などが含まれており、芸術愛好家にとって貴重な情報源となっています。
誰におすすめか
この画集は、芸術を愛する全ての人々に手に取ってほしい一冊です。森本草介の圧倒的なリアリズムが織りなす世界を存分に楽しめるだけでなく、その技法や背景を深く理解する手助けをしてくれるでしょう。美術界においても、森本草介は重要な存在であり、その作品の全貌を知ることは、より広い視野を得るためにも価値があります。
求龍堂について
本書は、求龍堂から刊行されています。この出版社は1923年に設立され、まもなく100年を迎える美術書出版社です。社名の「求龍」は、フランス語の「CURIEUX」から来ており、「芸術的な好奇心を求める」という意味が込められています。求龍堂は、伝統と現代アートの架け橋となるべく、フルスロットルで美を発信し続けています。
最後に
『森本草介全作品集』は30,000円(税別)というリーズナブルな価格で、A4の変型サイズ、288ページに渡って全467点を収録しています。美術への理解を深めたい方や、森本草介の作品に触れたい方にとって、この画集はまさに必携の一冊です。興味のある方は早めの入手をお勧めします。