クレアトゥラ、フィリピンにおけるAWDプロジェクトを推進
クレアトゥラ株式会社は、フィリピン共和国のPangasinan州において、14,000ヘクタールの広大な水田を対象とするAWD(Alternate Wetting and Drying)プロジェクトの本格稼働を開始しました。このプロジェクトは、メタンガスの排出抑制を目指し、栽培期間中に水田の排水を断続的に行うことで、環境にやさしい農業を推進するものです。また、同プロジェクトには、クレアトゥラが独自に開発したデジタルMRV(Monitoring, Reporting & Verification)プラットフォーム「LynxAWD」が導入され、運営が効率化されています。
自社開発の「LynxAWD」とは
「LynxAWD」は、AWDの実施状況を管理するための情報を統合的に扱うプラットフォームで、協力農家の基本情報や圃場面積、さらには水の管理状況についてのデータを一元的に管理することが可能です。現地での排水や湛水の状態を把握するため、撮影された写真データをモバイルアプリ「FieldSnap」と連携し、シーズンごとに10万枚を超える画像を自動で整理する仕組みが搭載されています。
さらに、衛星データとAIを用いたSWAPモデル(Surface water absence and presence)を利用することで、地面が植物に覆われている状況でも水の状態を遠隔で把握できるため、従来の手作業に比べて圧倒的に効率的な圃場モニタリングが実現しています。
農家との協力関係構築
クレアトゥラは、Pangasinan州の農家一人ひとりが確実にAWDを運用できるように、自社でトレーニングを実施しています。このプログラムでは、AWDの意義や実践方法だけでなく、施肥や害虫防除に関する指導も行われています。その結果、複数の農家からは「収穫量が4-9%増えた」という報告が寄せられています。また、灌漑の頻度が減少したことで、オペレーション負荷が軽くなったという声も聞かれます。
「LynxAWD」は、現場での負担軽減にもつながり、水位確認や記録管理といった煩雑な作業を代替しています。特に、衛星データとFieldSnapによる自動判定機能の導入により、農家はモニタリング作業にかける時間が大幅に削減されています。この結果、AWDプロジェクトへの参加ハードルが下がり、参加農家の継続率も高い水準で維持されています。
今後の展望
クレアトゥラは、今後LynxAWDを外部のAWDディベロッパーにも提供し、グローバルな規模でメタン削減を支えるデジタルインフラとしての活用を提案していきます。また、技術や現場でのノウハウ、パートナーとの強力な連携を通じ、稲作分野における温室効果ガスの削減と地域経済の活性化を目指す取り組みを続けていく方針です。クレアトゥラ株式会社のこれからの活動に期待が高まります。
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