岡山大学が開催した企業へのニーズリバースピッチ
2024年8月27日、岡山大学津島キャンパスの創立五十周年記念館にて、企業が大学に対しニーズを伝えるイベント「オープンイノベーション MATCH UP」が開催されました。このイベントは、地域の企業と岡山大学の研究者、学生との交流を促進することを目的としており、約50名の参加者が集まりました。
ニーズリバースピッチとは
一般的なピッチイベントとは異なり、この「ニーズリバースピッチ」では、企業が自社のビジョンや課題を研究者に対してプレゼンテーションする形で行われました。これにより、企業が求める技術や知識を大学側に伝えることで、より効果的な産学連携が進むことが期待されています。
開会にあたり、岡山大学の理事である阿部匡伸氏が挨拶し、「専門外の知識を得ることは良いことであり、本会をざっくばらんな意見交換の場にしたい」と述べました。
プレゼンテーションの内容
続いて、Cypherの嶋吉隆夫教授が進行を務め、OI-Start会員企業によるプレゼンテーションが行われました。出席した企業の代表者たちは、各自のテーマについて発表しました。
- - 服部興業株式会社は「森林資源を活用した事業活動と森林との共生の実現」について紹介しました。
- - 株式会社両備システムズは「ともに挑む、ともに創る。」をテーマに、自社の取り組みを説明。
- - 有限会社備前メディアネットは「フィジカルラインスポーツシステム(PLSS)によるAI解析と実空間再現」という新技術の発表を行いました。
このプレゼンテーションを通じて、参加者は企業のビジョンや抱える問題を理解し、どのように協力できるかを考える貴重な機会となりました。
意見交換会での交流
イベントの閉会には、OI-Start会長の野上保之教授が「新事業を起こすためには新しいアイデアの蓄積が重要であり、このような交流の場を今後も増やしていきたい」と挨拶しました。その後、情報交換会が行われ、企業関係者や研究者、学生たちは活発に意見を交わし、さらなる協力の可能性を探る姿が見受けられました。
今後の展望
OI-Startは、今後も地域企業と大学の研究者との交流の機会を設けていく予定です。岡山県内のイノベーションに挑む企業や研究者の参加を歓迎しており、新たな事業創出につながることを期待しています。詳細については、
こちらから情報を確認できます。
地域中核の研究機関としての岡山大学の取り組みに、今後も注目が集まります。