エフピコとトキハインダストリーが推進する「ストアtoストア」
株式会社エフピコ(東京都新宿区)と株式会社トキハインダストリー(大分県大分市)が連携して、店頭で回収した食品トレーやペットボトルを新たな容器として再利用するリサイクルシステム「ストアtoストア」を強化する取り組みを始めました。このシステムは、店舗が地域のエコリーダーとしての役割を果たし、環境保護に寄与することを目的としています。
地域貢献と資源循環の実現
この取り組みでは、消費者がトキハインダストリーの店舗に設置されている回収ボックスに使用済みの食品トレーやペットボトルを持参し、そこで回収されます。回収されたリサイクル品は、エフピコによって環境に優しい新しい製品へと生まれ変わり、再びトキハインダストリーの店舗で利用されるのです。これにより、廃棄物の削減とリサイクルの流れが形成され、持続可能な社会の構築が進められています。
リサイクルの具体的な流れ
1.
持参: 地域の住民が使用済みの食品トレーやペットボトルを店舗に持参します。
2.
回収: トキハインダストリーの各店舗に設置されたボックスで回収されます。
3.
再生: エフピコが回収した資源をリサイクルし、エコトレーやエコAPETといったエコ製品に生まれ変わります。
4.
再利用: 再生されたエコ製品は、再度トキハインダストリーの店舗で商品として売り場に並びます。
このサイクルにより、店舗を起点とした持続可能な資源の循環が実現されます。
環境への影響と目標
トキハインダストリーの取り組みによって、2025年2月期には回収された資源から再生されたエコ製品を使用することで、年間91.6トンのCO2排出を削減しています。また、2026年にはさらにエコトレー対象商品の拡大や回収量の増加を目指し、CO2の排出削減目標を93トンに設定しています。このようにして、環境への負荷を低減し、地球環境保護に貢献することを計画しています。
企業の背景と展望
エフピコは1962年に設立され、食品容器製造の国内最大手として知られています。簡易食品容器のリサイクルシステムに力を入れつつ、持続可能性と省資源化を追求しています。一方、トキハインダストリーは1970年に設立され、大分県内に23店舗を展開する地域密着型のスーパーマーケットです。両者の連携によって、地域密着の取り組みがより一層強化されていくことでしょう。
しまいには、このような積極的なリサイクル活動が、地域社会に根付くことを願ってやみません。消費者自身もリサイクルに参加することで、エコ意識を高め、より良い未来に貢献することができます。