東急不動産とリノベるが手掛ける新たな賃貸レジデンスの誕生

東急不動産とリノベるが実現した賃貸レジデンス「コンフォリア北葛西」

東急不動産株式会社とリノベる株式会社が手を組み、江戸川区に新たな賃貸レジデンス「コンフォリア北葛西」を竣工しました。このプロジェクトは、築34年の賃貸マンションに実施されたバリューアップリノベーションの成果であり、周辺地域での賃貸競争力向上を目指したものです。

プロジェクトの概要と目的

2023年、東急不動産が取得した物件は、当時約30％の空室率を誇る劣化した賃貸マンションでした。共用部のリノベーションに加え、新たに住戸の改善を図ることで、より快適で魅力的な住空間の提供が期待されています。特に、賃料がリノベーション前より平均35％向上し、周辺の新築マンションと同等の水準を実現しています。

この取り組みは単なる賃貸物件の更新に留まらず、環境への配慮やコミュニティとの共存を重視した「Green Renovation」という理念に基づいて進められました。リノベーションによる環境負荷の軽減を図りつつ、住みやすさを追求した設計がポイントです。

環境配慮とウェルビーイングな暮らし

「コンフォリア北葛西」のリノベーションでは、環境性能の向上に加え、住戸の防災性やコミュニティの活性化にも配慮がなされています。このプロジェクトの一環として、地域との繋がりを深める植栽計画や、居住者が自然に環境意識を高められるようなサイン計画も実施しました。特に、地域の公園を模したマイクロパークを設け、住民が身近で自然を感じられる空間を提供しています。

居住者に寄り添ったデザイン

本プロジェクトは、特に子育て世帯をターゲットとしており、生活の中で愛着を感じられるような空間作りが重視されています。例えば、エントランス部のデザインは自然素材を使用し、安らぎを与える空間を提供。さらに、共用部では子供たちの待ち合わせ場所としての機能も兼ね備えたデッキスペースが設置されています。

住戸では、子育てを考慮した間取りと収納機能を搭載しました。スライディングドアを用いることで、フレキシブルな使い方が可能となり、子供が遊ぶためのスペースや、収納の必要性に応えられる設計がなされています。最先端の設備も取り入れており、家事を効率化する食洗機やバス乾燥機などが新たに装備されました。