京都の伝統と新たな結婚式の形
京都の美しい文化が息づく「FUNATSURU KYOTO KAMOGAWA RESORT」。この度、ここで新たに結婚式の取り組みが始まります。2025年9月からスタートするこのプログラムは、京都の伝統を現代の感性に寄り添いながらリデザインし、多様なスタイルの結婚式を提案します。
開発の背景
日本の結婚式は、かつては花嫁衣裳や婚礼箪笥、盃など、職人の手による道具で彩られ、それぞれに地域の文化が凝縮されていました。しかし、戦後に洋式の結婚式が普及し続け、伝統的なアイテムの使用は次第に減ってしまいました。また、「ナシ婚」と呼ばれる挙式を行わないスタイルも広がり、結婚式本来の意義が問われています。
しかし、現代の結婚式は形式的なものではなく、カップルの個性や感謝の気持ちを表現する場として重視されています。そんな中、京都の文化を新しい形で伝える考え方が広まっています。鴨川のほとりに立つ当館は、過去の歴史を尊重しながら、未来へと文化を継承する役割を果たします。
コンセプトと特徴
今回の取り組みの中心となるテーマは、「きょうが 私を 美しくする」。この理念の元、老舗や伝統工芸の事業者と協力し、長い歴史を持つモノやコトを現代的にリデザインした特別なアイテムたちを用意します。京都の伝統的な美しさを体験し、ゲストの心も満たされるような結婚式を目指します。
結婚式に参加する全国各地のゲストは、当館のおもてなしを通じて京都の文化に触れ、伝統を理解していただける機会となります。
提供アイテムの概要
2025年9月以降の婚礼を対象に、特別なアイテムが用意されます。以下にその魅力的な選択肢を紹介します。
1. オリジナルブレンド煎茶
「上林春松本店」とのコラボレーションにより、挙式の前に提供されるオリジナル煎茶。宇治・和束の茶葉を使用したこの煎茶は、一杯ずつ丁寧に淹れ、日本茶本来の香りと味を楽しめます。
2. 生け花コーディネート
「ANIE Floral & Deco.」との提携で、会場内の装花がコーディネートされます。流木や水盤、桜を取り入れたデザインが、時間の流れを感じさせる美しい空間を演出します。
3. ウェルカムフード
第一印象を大切にするため、待合室では老舗の味を感じられる存分なおもてなしが用意されています。鍵善良房の干菓子や村上重本店の漬物が、京の趣と共にゲストをお迎えします。
4. オリジナルアペリティフ
宴席の始まりには、シェフのオリジナル料理が登場します。八つ橋を使った料理や、季節を反映したもなかなど、京都の風情を楽しめるアペリティフです。
5. ギフト
仁和寺御用達の陶芸ブランド「仁秀」製のフリーカップを用意し、ゲストには好みの色を選んでもらえます。また、「SIONE」のボヌールブックは、物語と器を融合させた特別なギフトです。
結び
FUNATSURU KYOTO KAMOGAWA RESORTでの新たな結婚式は、京都の文化を大切にしながらも、現代のニーズに応える形で進化を遂げていきます。この取り組みが、京都の伝統文化を未来に繋げる一助となることを願っています。これからの結婚式がどのように変化していくのか、ぜひ注目していきたいです。