大豆の力を活かした無添加石鹸の誕生
和歌山県の丸新本家が、金山寺味噌の製造過程で排出される大豆の皮を活用した『大豆手作り石鹸』を、2025年10月15日にリニューアル発売します。以前にも同名の商品が存在しましたが、防腐剤や合成香料を使用せず、製法を見直して再登場です。
金山寺味噌の過程で出る大豆の皮
金山寺味噌は、ウリやナス、生姜などが入った独特のおかず味噌。その製造過程では、大豆を炒った後に皮を取り除く工程があります。この際に排出される大豆の皮は、これまでは近隣の農地で土壌改良材や、ぼかし肥料として利用されてきました。今回、これを石鹸として「アップサイクル」し、新たな商品として生まれ変わることとなりました。
開発の背景
丸新本家は、年間約500kgもの大豆の皮を廃棄しており、過去に大豆の皮を使用した石鹸を販売していましたが、一時販売終了となっていました。再発売の原点となったのは、「再び新しい形にして、お客様へ届けたい」という切なる想い。これを形にしてくれたのが、無添加石鹸の製造を1955年から続ける丸菱石鹸株式会社です。こちらは、防腐剤や品質安定剤、香料を一切使用せず、素材の力を最大限に引き出した石鹸作りに取り組んでいます。
大豆手づくり石鹸の特徴
- - 枠練り製法: 枠練りの石鹸は乾燥による重量減が少なく、仕上がりがしっとりしています。色は乳白色で、黄色い粒は大豆の皮を粉砕したものです。
- - コールドプロセス製法: 通常の高温製法ではなく、低温で反応させることで成分の変性を防ぎます。
- - やさしいスクラブ効果: 大豆の皮が軽い角質ケアを行い、日常使用でも刺激が少ないです。
- - 植物由来の保湿成分: 大豆に含まれる天然の脂質や糖質が、洗い上がりのつっぱり感を軽減し、しっとり感を保ちます。
製品情報
- - 商品名: 大豆手作り石鹸
- - 発売日: 2025年10月15日(水)
- - 価格: 950円(税込)
- - 標準重量: 100g(枠練)
- - 成分: パーム油、ヤシ油、水、水酸化Na、コメヌカ油、ダイズ油、ダイズ粉
- - 販売場所: 丸新本家本店、湯浅醤油醤館売店、田辺店、南紀白浜とれとれ市場店、自社ECサイト
この新たな石鹸は、製造過程で生じる副産物に新しい価値を見出し、環境にも配慮しています。肌に優しく、持続可能なものづくりの一環として、多くの人々に喜んでもらえることでしょう。
企業情報
丸菱石鹸株式会社
自然との共生を重視し、伝統的な製法と現代のエシカルな価値観を融合した製品を提供し続けています。化学成分を使用せず、地球環境に配慮した無添加石鹸を一つひとつ丁寧に製造しています。
丸新本家
1881年創業。金山寺味噌の製造において長い歴史を持つ企業で、独自の製法による丁寧な味噌作りを続けています。