ウクライナ避難民が語る。異国での生活と平和への願い
ロシアの侵攻を受けてウクライナから避難したアンナ・セメネンコさんとその娘たち。彼女たちの母国では、美しい町「ハルキウ」で家族と穏やかに過ごしていた思い出があります。しかし、戦争が始まり、避難の道を選ばざるを得ませんでした。今日は、彼女たちの物語と、今抱える思いや願いに迫ります。
避難を決断した理由
アンナさんは、夫と二人の娘を連れて広島県福山市にやってきました。避難を決意した理由は、子どもたちの安全でした。「もし子供が怪我を負ったり、命を落としたら自分を責めると思った。夫は戦争の影響で国外に避難できない。全てを自分が引き受けるしかなかった」と彼女は振り返ります。
新生活と心の変化
福山市に着いてからの生活は、あまりにも長く、当初は数カ月で終わると思っていた避難生活はすでに2年を超えています。長女のエヴァちゃんは小学校に通い、ウクライナのリモート授業も受けています。アンナさんは、地域の生活支援金を受けながら、週に2回、地元のレストランで働くようになりました。言葉の壁もありつつ、日本語の習得も目指しています。
戦争への強い思い
「私の一番の願いは、戦争が早く終わること」とアンナさんは言います。家族が離れている状況は辛く、夫とのテレビ電話が心の支えです。「早く家族と再会したい。その日が来ることを信じて、今は何とか日々を乗り越えています」。
TSSの平和推進活動
広島のTSSは、ウクライナの避難民に関するニュースを英語字幕付きで発信する「Hiroshima Peace Program TSS アーカイブプロジェクト」を実施。この活動は、海外への情報発信にも力を入れており、広島の避難民に光を当てています。
結び
アンナさんとその娘たちのストーリーは、戦争の影響を受けつつも希望を持って生活する姿を映し出しています。彼女たちの「早く戦争が終わってほしい」という願いは、多くの人々が共有する思いでしょう。平和を願う彼女たちの強さに心を打たれるとともに、国際的な視野からも彼女たちを支える活動が求められています。
彼女たちのストーリーは、私たちに何ができるかを考えさせてくれる重要なメッセージです。今後も彼女たちに注目し、支援を続けていくことが求められるでしょう。