AKKODiSが「IOWN構想」の研修拠点を開設
2025年6月27日、東京都港区に位置するAKKODiSコンサルティング株式会社が新たな拠点「AKKODiS IOWN FUSION BASE」を設立しました。この拠点は、AIやデジタル技術を用いて企業の生産性向上を図る取り組みの一環として、以下のような重要な役割を果たすことが期待されています。
この日、特別なテープカットセレモニーが行われ、国内外の関係者が集まりました。当日は、IOWN構想を推進する「IOWN GLOBAL FORUM」の代表、川添雄彦氏が講演を行い、IOWNの持つ可能性について熱弁しました。この構想は、NTTが提唱したもので、デジタルおよびエンジニアリング分野での先端技術の開発を目指しています。
川添氏は、IOWN構想の背景として、デジタル社会における『質の論理』から『数の論理』へと移行が進んでいる現状を挙げ、特に医療やサイバーセキュリティ分野での適用が期待されると述べました。医療の現場では、AIやロボット技術を駆使した遠隔手術が新たな医療体験をもたらすことが期待されており、IOWNの技術がその実現を支えるとされています。
続いて、川崎健一郎社長が「AKKODiS IOWN FUSION BASE」の役割を見るにあたって、これからの人財育成方針を説明。社内で新たにIOWNを専門に扱う部門を立ち上げ、研修カリキュラムを整備することに注力することを発表しました。2024年には初の基礎研修を開始し、将来的にはビジネスモデルの構築と新たな価値の創出を目指します。
特に注目すべきは、IOWN構想が掲げる「新たなビジネスモデルの創出」について。川崎社長によれば、AKKODiS IOWN FUSION BASEは、創造的な交流の場を提供し、人と組織、さらには事業が融合することで新しい価値が生まれることを目指しています。この取り組みは、グローバル規模での知見の共有と若手技術者の育成にも寄与することを期待されており、数年後の社会実装への礎となるでしょう。
イベントのクライマックスとして行われたのは、NTTドコモビジネスと連携したデモンストレーションです。会場のデバイスと遠くの大手町にあるOPEN HUB Parkを接続し、低遅延・大容量通信技術による実演が行われました。このデモでは、実際に振動をハンドデバイスで送信し、参加者がその感覚を体験することができました。
質疑応答の時間には、参加者から「このような拠点がどのような意義を持つか」に関する質問があり、川添氏は「AKKODiSがこの拠点を開設したのは、社会に向けた第一歩」と答えました。さらに、「他の企業もこの動きに続いて、インターネットを超える未来を共に創っていきたい」という意気込みを示しました。川崎社長も、技術者育成や新たなユースケースの創出に向けた具体的な展望を明かし、期待感を膨らませました。
このように、AKKODiSの新しい拠点は、単に人材育成の場であるだけでなく、未来のビジネスモデルや技術の道筋を示す重要な役割を担っています。今後の動向から目が離せません。
AKKODiSについて
AKKODiSは、デジタルとエンジニアリングの融合を追求し、スマートインダストリーのリーダーとして世界中で多岐にわたるソリューションを提供しています。彼らのビジョンは「日本企業を、世界企業へ、現場変革から。」であり、その実現のために7,000名以上の専門家が取り組んでいます。企業の変革を通じて、新しい価値や市場の創出を模索し続けるAKKODiS。その活動に注目が集まることでしょう。