プライミクス第二工場の完成
2023年5月24日、兵庫県淡路市において、プライミクス㈱様の第二工場が無事完成を迎えました。この新工場は、主に大型攪拌機を組み立てるために設計されたもので、膜構造を採用することで大きな効果が生まれています。
新工場の設計背景
第二工場の構想段階では、様々な工法が検討されましたが、膜構造の特性が高く評価されました。例えば、膜の軽量性により大スパンの建設が可能で、柱を減らすことで室内空間を広く使うことができます。この工法は、鉄骨の量を低減させる効果もあり、工期の短縮にも寄与します。
第二工場の具体的な特徴
完成した第二工場は、間口25.7m、奥行き47.8m、高さ20.2mという大型施設で、延床面積は1,206.49㎡に及びます。屋根には不燃膜材が使用されており、鉄骨部分は斜めにクロスした形状です。このデザインにより、室内から見上げた際に美しい天井のラインが現れ、立体的な印象を与えています。さらに、奥行き方向の壁面の凹凸が屏風状に変化しているため、空間全体に動きが感じられます。
工期の短縮と高効率な運用
昨年12月に施工が始まり、わずか5ヶ月での完成を実現しました。在来工法に比べて大幅な工期短縮となっており、効率的な製造プロセスが強化されています。工場内には幅20m超のクレーンが配置され、膜構造による明るく開放的な光が差し込むことで、作業環境が向上しました。
プライミクス株式会社とは
プライミクス㈱は、1927年に創業した高速攪拌機メーカーで、攪拌機の開発から設計、製造までを一手に行っています。現在、世界16カ国で特許を取得し、業界内でのトップクラスのシェアを誇ります。幅広いラインナップの機器を取り揃え、受注生産にも対応しているため、様々なニーズに応えられます。
今後の展望
第二工場の完成により、プライミクス様の攪拌機の組み立てエリアは2倍に拡大し、大型機の組み立て作業性も向上します。「本社と工場での一貫生産体制を強化し、納期の短縮と品質向上を目指す」とのコメントも寄せられており、新工場は旅行湾を一望できるロケーションを背景に、さらなる飛躍の象徴とされています。これからも太陽工業はお客様の「お困りごと」を膜構造で解決し続けていく所存です。
第二工場の概要
- - 所在地: 兵庫県淡路市夢舞台1-38
- - 構造: 骨組膜構造の1階建て
- - 寸法: 間口25.7m×奥行き47.8m×高さ20.2m
- - 面積: 延床面積1,206.49平方メートル
- - 仕上げ: 屋根に不燃膜材、外壁はステンレス鋼板・ガルバリウム鋼板
- - 設計者: ㈱OHArchitecture
- - 施工者: 太陽工業㈱