東京科学大学とみらい創造の新たな試み
東京科学大学のCUMOTと、ディープテック分野に強みを持つ株式会社みらい創造インベストメンツがタッグを組み、「ディープテック起業家創出コース」を2025年度から開講することが発表されました。このプログラムは、社会人、教員、学生など、様々なバックグラウンドを持つ受講者を対象とし、ディープテック起業家の育成を目指しています。
プログラムの背景
近年、多くの研究開発型スタートアップが技術開発を進める一方で、それを支える経営人材の不足が課題として浮上しています。みらい創造インベストメンツは、前回のプログラムを踏まえ、より実践的な育成の場を作るべく、ハンズオンの取り組みを続けてきました。その一環として、2024年度に実施された初回開講は、募集人数を超える応募がありました。受講者からは、「非常に満足している」という声が全員から寄せられており、本プログラムへの期待が集まっています。
コースの目的と特徴
このコースの主な目的は、著名な講師陣からの生の声を通じて、ディープテックスタートアップの実情を学ぶことです。実際の起業家や経営者からの講演を通じて、ディープテック領域におけるビジネス上の課題やチャンスを深く理解し、経営準備の知識を高めることができる貴重な機会です。特に、バックグラウンドの異なるゲスト講師による多面的な視点からの学びが期待されます。
コース担当者のコメント
金子大介コースコーディネーターは、「ディープテックスタートアップへの注目が高まる中、支える起業家や経営人材が不足している。このプログラムでは、現状を理解し、多様なバックグラウンドを持つ経営者とのセッションを通じて、現実的な学びを得てもらいたい」と述べています。
また、
高橋遼平執行役員は、ディープテック起業において求められる能力は特殊であり、非常にやりがいを感じるが、まだ確立されたカリキュラムがないことも課題だと指摘。参加者には実際の起業体験に結びつくような議論を通じて成長してもらいたいと期待を寄せています。
プログラムの詳細
今年度のプログラムは、2025年8月21日から9月25日までの期間にわたり、全6回の講義が行われる予定です。開催場所は東京科学大学田町キャンパスで、受講料は無料です。受講の応募対象者は、ディープテックスタートアップのCxOとして本気で起業を目指す方で、受講者の定員は20名です。参加には全回参加できること、コミュニケーションツール環境の整備などが求められます。
申込方法と締切
申込みは2025年6月2日から7月11日まで受け付けており、願書を電子ファイルで提出する必要があります。合格者にはオンライン面談を通じて結果が通知されます。受講者には修了証書が授与されるため、参加する意義は大きいと言えます。
まとめ
このプログラムは、ディープテック分野において必要な経営人材の圧倒的な育成を目指す取り組みです。多様な人材が集い、リアルなビジネスの現場を感じることで、将来の起業家としてのスキルを磨き、多くの成長を遂げられることでしょう。ぜひ、興味のある方は応募を検討してみてください。