ルーミーの旅
2025-12-10 14:39:36

ルーミーの精神に触れる旅、コンヤでのシェビィ・アルース儀式

ルーミーの精神に触れる旅 ― コンヤで体体感する「シェビィ・アルース(Şeb-i Arus)儀式」



古代から多くの文明が息づいてきたアナトリアの心臓部であるトルコの地。その中でも、スーフィー思想の巨人メヴラーナ・ジャラレッディン・ルーミーの影響は特に強く、自らの哲学を通じて寛容と愛の道を示しました。毎年、ルーミーの命日である「シェビィ・アルース」には、世界中から数万人の人々がコンヤに集まり、彼の精神と文化を祝います。

シェビィ・アルース儀式の魅力


「シェビィ・アルース」は、ルーミーの人生と教えを祝うイベントです。2023年には彼の没後752年を迎え、「Time for Peace」をテーマに、多彩なプログラムが用意されています。この催しでは、ユネスコに無形文化遺産として登録されたメヴレヴィー教団のセマー(旋舞)儀式が披露され、静寂の中で響く神秘的な音楽と共に人々を魅了します。

伴って行われる国際会議や詩の朗読など、様々な文化が融合したイベントが開催され、多くの訪問者を迎え入れます。特に、この期間中のコンヤの街は、歴史や文化が交差し、まるでルーミーの精神が直接訪れたかのような雰囲気に包まれます。

ルーミーの哲学とその影響


ルーミーが発した「来たれ、誰であっても」という言葉は、彼の思想を象徴しています。彼はスーフィズムに根ざし、全ての人に神との再会を祝う日として「シェビィ・アルース」を位置づけました。この日、喪失ではなく、喜びと祝福の時間として過ごされるのが特徴です。

ルーミーは、学問ある家庭に育ち、後にコンヤへと移り住み、詩と哲学の深まりを体験します。彼の出会ったシャムス・タブリーズィとの関係は、彼に深い影響を与えましたが、その友情は突然の別れによって途絶えました。それでも、彼のメッセージは時代を超え国境を越えて広がり、彼の著作『マスナヴィ』は世界的なスピリチュアルリテラチャーの金字塔とされています。

コンヤの見どころと体験


コンヤはルーミーの精神を感じられるスポットが満載です。

見る ― メヴラーナ博物館と歴史スポット


コンヤに着いたら「メヴラーナ博物館」を訪れることから始めましょう。ここではルーミーの人生にまつわる多くの品々が展示されています。また、カルタリ・メドレセでは美しいタイル装飾が楽しめます。さらに少し足を延ばして、世界遺産の「チャタルホユック新石器遺跡」や、静寂な街並みが魅力の「シッレ」を散策するのもおすすめです。

触れる ― トゥズ湖の癒し


都市の喧騒を離れ、トルコで2番目に大きな塩湖「トゥズ湖」の美しい風景を楽しんでみてください。雪のような湖面と青空が交わる様子は、心を穏やかにしてくれる特別な場所です。

味わう ― コンヤの郷土料理


コンヤでは、地元の食文化も楽しめます。挽肉や野菜を乗せて焼き上げる「エトリ・エキメッキ」や、心温まる「ティリット」は、地域ならではの味わいです。これらの美味しさは、ルーミーの教えと同様に、心を満たしてくれることでしょう。

コンヤの旅のまとめ


コンヤは、歴史的な背景と文化的な深みを持ち、ルーミーの精神に触れられる貴重な体験ができる場所です。彼の教えに惹かれる多くの旅行者が、毎年この地を訪れることで、その影響力を感じることができます。ぜひ一度、コンヤでルーミーの精神を体験してみてはいかがでしょうか。さまざまな文化と自然の美しさが共存するこの街で、心豊かな時間を過ごしてください。


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会社情報

会社名
トルコ共和国大使館 文化観光局
住所
東京都渋谷区神宮前2-33-6トルコ共和国大使館・文化広報参事官室
電話番号
03-3470-6380

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