立正大学がネパールから法華経の写本を受贈
立正大学は、ネパールのラリトプル群にある著名な仏教僧院アクシェーシュワル・マハーヴィハーラから、サンスクリット語の法華経原典を寄贈されることが発表されました。この寄贈は、日本とネパールの外交関係樹立70周年を記念する関連事業の一環です。
サンスクリット語法華経の意義
法華経は仏教の根幹を支える重要な聖典であり、立正大学の教育理念と深く結びついています。国内でこのサンスクリット語原典を完本で所蔵する機関は極めて限られています。東京大学と東洋文庫が既に所蔵している中、立正大学は3機関目となります。
この寄贈により、立正大学は学術的にも一歩前進し、新たな研究素材として利用できることに期待が寄せられています。サンスクリット語の法華経の研究は、特に国内外の研究者にとって貴重な資料となるでしょう。
記念の寄贈式
寄贈式は2026年5月23日に、立正大学の品川キャンパスにて開催される「マナスル・サミット2026」の中で行われます。このサミットは、日本隊によるマナスル初登頂から70年を記念するイベントでもあり、日本・ネパールの外交関係樹立からの節目を祝う場ともなっています。
寄贈式の際、この法華経写本は同会場の展示ブースで一般に公開されることも発表されています。文献資料へのアクセスが可能になることで、より多くの人々が仏教学に触れる機会を得られるでしょう。
立正大学の歴史
立正大学は、仏教学部が特に充実した特色を持つ大学であり、仏教研究に力を入れてきました。過去には、河口慧海がネパールから請来した『華厳経』のサンスクリット語原典を保有しており、中村瑞隆第22代学長の指導のもとで1980年代に行われた法華経写本研究の成果が、全12巻の『梵文法華経写本集成』として発行されました。
このように、立正大学には長い歴史と伝統があり、ネパールとの関係を深めてきています。仏教学部長の安中尚史教授は、「外交関係樹立70周年を迎えるにあたり、サンスクリット語の法華経原典を寄贈されることに大きな意義を感じている」と述べています。
ネパールとの文化交流
ネパールのアクシェーシュワル・マハーヴィハーラは、カトマンズ盆地の古都パタンにある重要な仏教僧院で、宗教的な文化拠点でもあります。この寺院はネワール仏教の伝統を今に伝え、中庭を取り囲む美しい建築や精緻な木彫りの装飾が特徴です。
立正大学がこのような貴重な資料を受けることによって、日本とネパールの文化交流がますます深まることでしょう。この寄贈は、単に学術的意味だけでなく、両国の相互理解を進める役割も果たすと期待されています。
まとめ
立正大学が受贈する法華経のサンスクリット語写本は、日本とネパールの外交関係樹立70周年を記念する重要な出来事です。この貴重な資料は、仏教学研究や文化交流において大きな影響を与えることでしょう。