韓国におけるデジタルATMの革新
KAIA DLT財団は、DaWinKS社が展開するデジタルATM(DTM)において、米ドル連動型ステーブルコイン「USDT」を活用したサービスを開始しました。この取り組みにより、Web3フィンテックの進化が加速し、利用者への利便性が向上しています。
新たなサービスの概要
新設されたDTMでは、USDTの両替を通じて現金出金が可能で、さらに交通系プリペイドカードへのチャージ・発行サービスも提供されています。これにより、特に海外からの観光客やKカルチャー愛好者は、韓国全国に設置された7箇所の拠点で手軽に利用できるようになりました。
外国からの訪問者は、Nソウルタワーや明洞の両替所、南大門市場の両替カフェなどで、簡単にDTMサービスを利用できる環境が整っています。利用者は本人認証を完了後、バーコードまたはQRコードをスキャンすることで、その日の為替レートに基づいて韓国ウォンを現金として受け取ることが可能です。また、即時に交通系プリペイドカードも発行され、さらなる利便性を享受できます。
利用対象の拡大
現時点では主に外国人を対象としていますが、KAIAは年内には韓国の居住者も対象としたサービスを拡充する予定です。韓国人ユーザーはパスポートの他に、住民登録証や運転免許証を用いて本人認証を行うことができます。
さらに、DTMはデジタル資産だけでなく、15カ国の85種類の法定通貨が韓国ウォンに両替可能です。出国時には、余った韓国ウォンを米ドルへ再両替することもでき、旅行者にとって利便性の高いサービスとなっています。
未来への展望
KAIAとDaWinKSは、2024年6月より国境を越えた送金、ステーブルコインと法定通貨の交換、プリペイドカード、タックスリファンドなどのWeb3フィンテック事業を拡大するために協力していく意向を示しています。KAIAネットワーク上のUSDTのサポートを含む一連のサービスが今後も進化を遂げていくことでしょう。
DaWinKSの代表取締役、イ・ジョンミョン氏は、これまでのフィンテックサービスの成果を背景に、今後のアジア市場においてKAIAとの協業に期待しているとコメントしています。また、KAIA DLT財団の代表、ソ・サンミン氏も、DaWinKSとの連携を通じて、国内外でのサービス展開が進むことを期待しています。
DaWinKSとは?
株式会社DaWinKSは、非対面型KYC技術を駆使して、17国の89種類の法定通貨に対応した外貨両替サービスを提供しています。旅行者向けに先進的なデジタルATMを展開し、外国人観光客の利便性を高める多様なサービスを展開中です。
KAIAブロックチェーンの進化
KAIAは、高性能なパブリックブロックチェーンを活用し、Web3サービスの利便性を向上させることを目指しています。公式ユーティリティトークン「KAIA」や、将来的に発行予定のローカルステーブルコインにより、さらに多くのユーザーに利用されることが期待されています。
今後のKAIAとDaWinKSの進展に目が離せません。