鹿児島市でタクシー『シェア乗り』実証実験がスタートします！

鹿児島市におけるタクシー『シェア乗り』実証実験

鹿児島市では、2025年1月20日からタクシーの『シェア乗り』に関する実証実験がスタートします。この取り組みは、ソーシャルデザインカンパニーの株式会社NearMeが、下鶴隆央市長の委託を受けて行います。夜間の移動手段の選択肢を増やし、特に郊外に住む方々の利便性を向上させることを目的としています。

新たな夜間の移動手段

近年、大都市では特定の時間帯にタクシーの需要が高まり、供給が追いつかないという課題が存在します。一方で、地方都市では移動手段が少ないケースが多いのが現実です。鹿児島市もこの例外では無く、特に夜間の移動が難しい環境にあります。そのため、残業後や飲食後の帰宅時には移動手段が特に不足の事態を招き、郊外に住む住民は深刻な影響を受けています。

タクシー『シェア乗り』は、経済的かつ便利な移動手段を提供し、運行時間を21時から26時に設定することで終電後の移動にも対応しています。これにより、鹿児島市の中心市街地から郊外や住宅地へ移動する手段が拡充され、住民の生活の質が向上します。

実施概要と予約方法

実証実験は2025年1月20日から3月30日までの期間に行われ、予約は1月17日10時より開始されます。ニアミーのアプリや専用のサービスサイトを通じて、希望する乗車人数や出発時間を入力し、仮予約が可能です。契約したクレジットカードでの決済に加え、タクシーの運行状態も事前にメールで通知される点が特長です。

予約手順は以下の通りです。
1. ニアミーのアプリまたはサービスサイトにアクセス。
2. 希望情報を入力すると、仮予約が成立。
3. 予約確定後、詳細をメールで案内。
4. 指定した場所で乗車。

これにより、タクシーの運行の効率性も向上し、1回の運行で複数のお客様が乗車することで、移動時の生産性が増すことが期待されています。

未来へのビジョン

この実証実験を通じて、タクシー『シェア乗り』が夜間の新たな移動手段として定着し、鹿児島市内の活性化に寄与することが目指されています。また、株式会社NearMeの代表取締役社長、髙原幸一郎氏は、「この取り組みを通じて、多くの方々が快適かつ持続可能な移動を体験することができると信じています。」と述べています。

タクシー『シェア乗り』が実際に中心市街地から郊外へ移動する新しい道筋を開くことで、今後の鹿児島市の交通インフラが大きく変わる可能性を秘めています。市民の皆さんにとって、より住みやすい環境が実現されることを期待したいです。