熊本県長洲町とエムティーアイが覚書を締結
熊本県の長洲町が、エムティーアイと女性の健康を支援するための覚書を交わしました。この取り組みは、女性が持つ健康課題に対して具体的なサポートを提供することを目的としています。長洲町は、「誰もがいきいきと個性と能力を発揮できるまち」を目指し、女性の地域活動への参加促進や研修、セミナーを通して男女共同参画意識の向上にも力を入れています。
1. 覚書締結の背景
長洲町では、多様な施策を展開し、一般不妊治療にかかる自己負担の一部助成や、産婦健康診査の助成、乳がん検診の休日受診サポートなど、女性の健康を支える活動を進めています。エムティーアイは、2000年に月経管理や妊娠、育児などをサポートするアプリ『ルナルナ』を提供し、20年以上にわたり女性健康に関するノウハウを蓄積してきました。今回の覚書では、両者が相互に協力し、女性の健康課題に取り組む体制が整えられました。
2. 取り組み内容
(1)『ルナルナ』の「ファミリーコース」を無償提供
特に目を引くポイントとして、2024年12月1日から2026年11月30日の期間、『ルナルナ』の「ファミリーコース」が無償で提供されることが挙げられます。このサービスは、生理日予測や排卵日予測、基礎体温の記録、医師による相談と回答、パートナーへの情報共有など、多彩な機能が含まれています。この無償提供は長洲町民のみ対象で、事前にアプリをダウンロードし、地域のチラシに掲載されたQRコードを読み取ることで利用が可能となります。すでに『ルナルナ』を利用されている方は、アプリ内の設定から必要な手続きを行うことで、新たにこのサービスを受けることができます。
(2)妊活に関する情報発信
加えて、エムティーアイは『ルナルナ』を通じて、不妊治療や妊活に関する基礎知識を配信し、女性の健康支援に関する情報も発信していく計画です。これにより、長洲町が実施する各種助成制度についての理解が深まることが期待されています。さらに、妊娠を希望する方々に対しては、妊娠が叶わなかった場合の不妊治療へのステップアップを提案し、医療機関への受診を促す活動も行なう予定です。
『ルナルナ』は、すべての女性のライフステージに寄り添ったウィメンズヘルスケアサービスであり、アプリの累計ダウンロード数は2023年10月時点で2,000万以上に達しています。その中で、独自の排卵日予測アルゴリズムも採用され、より正確な情報を提供しています。2020年に設立された教育プロジェクト「FEMCATION」では、性差にかかわらず、正しい女性に関する知識を広める活動も進めています。
今後も、長洲町とエムティーアイの連携によって、地域の女性たちの健康が一層支援されることが期待されます。