JA全農ひろしまが導入した「Smart at AI」
JA全農ひろしまが、M-SOLUTIONS株式会社が提供するkintoneの生成AIを利用したサービス「Smart at AI」を導入したことをお知らせします。このサービスは、業務フローに生成AIをシームレスに組み込むことを目的としており、特に業務改善のニーズに応えるために開発されました。
導入の背景には、JA全農ひろしまが業務改善の一環として生成AIの活用を模索していたことがあります。当初、同組織ではMicrosoft Copilotの導入が進められ個人業務の補助として生成AIが用いられていました。しかし、業務プロセス全体に生成AIを組み込むことは難しい課題であり、特に多くの職員が生成AIを自在に活用するのは現実的ではないとの見解がありました。.
そこで、JA全農ひろしまでは、各部署のキーマンが業務へのAI統合を図ることにより、一般職員が意識せずAIを活用できる状態を目指しました。このような中、サイボウズが主催する「Cybozu Days」イベントでSmart at AIの紹介を受け、kintoneの業務アプリと生成AIの組み合わせがこの理想に合致すると評価され、導入が決定されました。
Smart at AIの活用内容
Smart at AIは、具体的には消費者からの問い合わせ対応業務に従事しています。消費者がJA全農ひろしまのWebサイトの問い合わせフォームに入力した情報は自動的にkintoneに取り込まれ、Smart at AIが過去の対応履歴を元に文案を自動生成します。担当者はこのAI生成の文案を確認し、必要に応じて修正後、kintone上でワークフローを通じて上司の承認を得ます。
以前は、1件あたり文案作成に60〜90分を要していたところが、Smart at AIの導入により、文案作成が約10分に短縮されました。これにより、月に10件の問い合わせに対して、合計約8〜13時間の工数を削減できるようになりました。業務の効率化は消費者体験の向上にも寄与し、問い合わせに対するリードタイムが2〜3営業日から1〜2営業日へ短縮されました。
また、職員の知識や経験に起因する回答内容のばらつきが削減され、業界用語も消費者にとってより理解しやすい形に整えられました。なお、全ての生成AIによる回答は、人によるチェックが入るため、安全性も確保されています。
JA全農の新たな一歩
JA全農として、地方支部からの申請により生成AIツールの利用が承認されたのは、今回が初めてのケースです。これは上層部のIT活用に対する理解と「挑戦してみよう」という文化が後押しした結果とも言えるでしょう。
kintoneとSmart at AIの利点
kintoneとは、42,000社以上が利用する業務改善プラットフォームで、特別なIT知識が無くても、ノーコードやローコードで業務に特化したアプリを生成できます。Smart at AIはkintoneとの連携により、業務データを効率的に利用して生成AIを活用することが可能となっています。
今後、JA全農ひろしまでは、Smart at AIの活用範囲を社内の他業務にも拡大していく予定です。この取り組みはJA全農が今後もデジタル化を進め、より良いサービスを消費者に提供するための重要なステップとなるでしょう。