INOPASE、資金調達成功
2023-02-28 11:35:36

東京大学発のニューロテックベンチャーINOPASE、資金調達を実施し医療機器開発加速へ

ニューロモジュレーションの未来を切り開くINOPASE



株式会社INOPASEは、東京大学ジャパンバイオデザインを母体とする医療機器ベンチャーであり、2021年1月の設立以来、先端医療の研究開発に邁進しています。このたび、同社は新株予約権の発行を通じて資金を調達し、開発中のプロトタイプ機を用いたPoC(Proof of Concept)スタディの推進を図るとともに、特許網の構築を進めていく方針を発表しました。

INOPASEとは



INOPASEは、植込み型ニューロモジュレーションの技術を用いた医療機器の開発を行っています。特に、難治性過活動膀胱や難治てんかんの治療を目指す仙骨神経刺激装置や脳神経刺激装置の開発を進めており、ワイヤレス給電およびクローズドループ技術を活用することで、患者向けの新たな治療法を提供しようとしています。この分野は、高齢化社会が進展する日本や世界において、特に重要な課題の一つです。

資金調達の背景



今回の資金調達は、INOPASEが今後直面するさまざまな医療課題を解決するためのステップと位置付けられています。多くの神経変性疾患は、高齢化に伴い多くの人々が直面する問題ですが、同社の研究開発によって新たな解決の糸口が見えることが期待されています。

ライフタイムベンチャーズの代表パートナーである木村亮介氏は、「INOPASEのグローバルな視点からの医療課題克服への挑戦を、微力ながら支援したい」と語り、同社の進展に期待を寄せています。また、インキュベイトファンドのBusiness Development Analystである石井拓人氏も、シード期の支援が重要であると述べ、多くの医療課題の解決に向けたサポートを重視しています。

医療界からの期待



東京大学医学部附属病院トランスレーショナルリサーチセンターバイオデザイン部門長の前田祐二郎氏は、INOPASEの「Patient 1st(患者第一)」の精神を支持し、ニーズに合った製品開発を続けてほしいと述べています。このように、医療関係者や支援機関からの期待がINOPASEには寄せられています。

まとめ



INOPASEは、今後もニューロモジュレーションによる新たな治療法の開発を進め、患者のニーズに応える製品を提供していくことを目指しています。資金調達によって確保したリソースを活用し、国内外での事業展開も見据えた体制構築を進めることで、医療界における存在感をさらに高めていくことが期待されています。これからの展開に注目が集まるINOPASEの未来を、今後も追っていきたいと思います。

会社情報

会社名
株式会社INOPASE
住所
東京都中央区日本橋本町3-11-5 日本橋ライフサイエンスビル2 601
電話番号

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