川崎市のPPA事業開始
2025-10-31 14:58:25

川崎市における再生可能エネルギーの新展開、入江崎水処理センターでPPA事業がスタート

川崎市に新たな再生可能エネルギーの波



川崎市で、入江崎水処理センターの屋上に設置された大規模な太陽光発電設備が、2023年11月1日から稼働を開始する。これは、スマートソーラー株式会社が川崎市上下水道局と連携して実施するPPA(電力購入契約)事業の一環で、地域の脱炭素化と防災機能の強化を目指す先駆的プロジェクトだ。

事業の背景と目指す未来



本プロジェクトは、上下水道局が提供する施設に対して、スマートソーラーが発電システムを設計・施工・運営までを一手に行う官民連携型のモデルである。設置された太陽光発電設備は1840.93kWの発電容量を持ち、年間の発電量は約210万kWhに達する見込みで、これは同センターの施設内電力使用量の約9%を賄うことになる。

また、この設備は年間約900トンのCO₂削減効果を期待されている。発電した電力は全てセンター内で使用され、運営コストの削減と環境負荷の低減を実現する。

防災機能の付加価値



特筆すべきは、入江崎水処理センターが津波避難施設としても機能する点だ。今回の太陽光発電設備導入により、災害時には避難者への電力供給が可能になる。このパワーコンディショナーは自立運転機能を搭載しており、停電が発生した際でも太陽光発電設備の一部が稼働し続けることができる。これにより、日常時は省エネを図り、非常時は避難者に電力を供給することで、持続可能なインフラモデルを構築する。

スマートソーラーのビジョン



スマートソーラーの代表取締役社長手塚博文氏は、今回の事業について、「再生可能エネルギーによる地域脱炭素と防災の両立を具現化するものであり、川崎市の環境政策と我が社の技術が融合した新しいスタンダードを示すものです」とコメント。今後、このモデルを全国の自治体や公共施設への展開を通じて、持続可能な地域社会へと貢献し続ける意向を示している。

事業に関する基本情報



項目 内容
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事業名称 入江崎水処理センター西系水処理施設上部 PPA事業
対象施設 川崎市上下水道局 入江崎水処理センター西系水処理施設
事業形態 オンサイト型PPA(官民連携モデル)
事業期間 電力供給開始日より20年間

会社概要



項目 内容
- -
社名 スマートソーラー株式会社
所在地 千葉県木更津市かずさ鎌足三丁目9番地1
代表者 代表取締役社長 手塚博文
事業内容 大規模・中規模太陽光発電所の開発・EPC・O&M、住宅用蓄電システム開発販売、スマートシティ・PPA事業、再エネ電力取引・投資ファイナンス等
URL スマートソーラー公式サイト

川崎市が推進するこのプロジェクトは、地域における持続可能なエネルギー利用の新たなモデルとなることが期待されており、今後の発展が注目される。


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会社情報

会社名
スマートソーラー株式会社
住所
東京都中央区日本橋兜町13番1号 兜町偕成ビル別館8F
電話番号
03-5623-2345

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