新制度「ビヨンド勤務」の背景と目的
ロート製薬株式会社は、新しい働き方制度「ビヨンド勤務」を導入することを決定しました。この制度は、社員一人ひとりが自己のキャリアを描くことを支援し、社会との接点を広げるための環境整備が主な目的です。
「ビヨンド勤務」は、2025年10月にエントリーを開始し、2026年4月から運用が始まる見込みです。本制度は、基本的に週3日または週4日の勤務が可能となり、残りの日数を複業や学び、社会活動、資格取得などに充てることができます。これは、社員の心身の健康を基盤に、人生全体の充実を図る「ROHTO Well-being LIFE宣言」に基づく取り組みです。
「ビヨンド勤務」の導入背景
「ビヨンド勤務」は、社内の複業経験を持つ社員からの提案がきっかけで制度化されました。有志のプロジェクトチームによる議論を通じて、「成長意欲はあるが、時間や環境の制約から挑戦が難しい」との課題が浮き彫りになり、これを解決する制度の必要性が認識されたのです。
提案した社員は、「異なる組織での複業経験を通じて多様な価値観と出会うことができ、自らの成長を実感している」と話し、このような挑戦を他の社員にも後押ししたいと感じたと述べています。この過程において、企業文化は社員の思いに応え、前向きな姿勢を持って変革を支援しているとのことです。
「ビヨンド勤務」の制度理念
本制度は、単に勤務日数を短縮するだけでなく、得られた自由な時間を自己成長や社会貢献に活用することに特化されています。「ビヨンド」という名前には、未来を見据え、自身の枠を超えて成長を目指すという意味が込められています。
また、2025年10月には「コアなしフレックス制度」も導入され、育児や介護に配慮した柔軟な働き方が可能となります。これにより、社員はライフステージに応じた様々な働き方を選ぶことができるようになります。
「ビヨンド勤務」の具体的な制度概要
- - 勤務日数: 週3日または週4日勤務(固定制・上長の承認が必要)
- - 業務量と給与: 勤務日数に応じて業務量が設定され、給与も同割合で算出されます。
- - 福利厚生と評価制度: 週5日勤務の社員と同等の条件が適用されます。
- - 活用条件: 自己成長や自己実現に資する複業、学び直し、社会活動、資格取得に充てられます。
今後の展望
ロート製薬は、これまでにも「社外チャレンジワーク」や「リスキリング休職制度」など、社員の自律的なキャリア形成を支援してきました。「ビヨンド勤務」は、こうした取り組みをさらに進化させるものであり、社員が自身の意思で新たな挑戦を選択できる環境を創造することを目指しています。
この制度により、社員が得た経験や知見を会社や社会に還元し、個人、企業、社会がともに成長するWell-being経営を実現することを思い描いています。今後もロート製薬は、社員一人ひとりの挑戦を支援していくことで、より良い働き方を目指してまいります。