新次元のデバッグソリューション、PALMiCE4 ARM
株式会社コンピューテックスが2019年11月より販売を開始した「PALMiCE4 ARM」は、最新のArmコアに対応したJTAGエミュレータです。従来の「PALMiCE3」との互換性を持ちながら、実行中のシステムにリアルタイムでアクセスできる「リアルタイム・モニタ機能」を新たに搭載。これにより、デバッグ作業の効率が飛躍的に向上します。
PALMiCE4の重要な機能
1. リアルタイム・モニタ機能
この機能は、稼働中のシステムに影響を与えることなく、変数やポートの値をサンプリング表示します。最小10µsの高速サンプリングを実現し、書き換えも可能です。これにより、システムを停止することなく不具合をリアルタイムで解析できます。
2. ホットプラグイン・デバッグ機能
稼働中のシステムにPALMiCE4を接続できることで、発見した不具合を即座に解析することが可能です。従来はシステムを再起動して再現する手間がありましたが、この機能によってデバッグにかかる時間を大幅に短縮できます。
3. モデルの選択肢
PALMiCE4は「Model-J」と「Model-T」の2モデルを用意しており、それぞれ異なるニーズに応えます。Model-Jはコストパフォーマンスに優れたJTAG/SWD専用モデルで、Cortex-Mシリーズに特化した特別価格も提供。Model-Tは大容量のトレースメモリを搭載し、複雑な不具合の解析に威力を発揮します。
小型化と扱いやすさ
両モデルは手のひらサイズで、ACアダプタも不要なため、持ち運びにも便利です。現場でのデバッグ作業を簡便にするための設計になっています。
主な特長まとめ
- - 実行中のRAMアクセスが可能
- - 電源OFFなしでのデバッグが実現
- - トレース機能によるプログラムの可視化
- - 高機能モデル「Model-T」の展開
- - 内蔵トレース機能(ETB)を標準搭載
- - 高速データ転送を実現するUSB3.0接続
- - バグ検出機能を備えたデバッガ「CSIDE V7」が標準装備
さらに詳しく
以下のリンクから、PALMiCE4の詳細や製品一覧をご覧いただけます。
PALMiCE4のホームページ
このように、PALMiCE4 ARMはエンジニアにとって待望のデバッグツールです。迅速かつ効率的なデバッグを実現し、次世代の開発現場に欠かせない存在となることでしょう。エンジニアからの支持を受け、さらなる技術革新が期待されます。
最後に、具体的な販売価格についても注目されており、Model-Jは9.8万円(税抜き)からということで、コストパフォーマンスも力強いと評価されています。是非この機会に、新たなデバッグ環境を整えてみてはいかがでしょうか。