ラクスルが全社を支える法務OS「OLGA」を導入
ラクスル株式会社が新たに導入した法務OS「OLGA」が、法務業務の革新をもたらしています。GVA TECH株式会社が開発したこのシステムは、企業の法務部門が抱える業務効率化や情報の一元化の課題を解決するために設計されています。
法務部門の課題
ラクスルの法務組織は、8名のメンバーで構成され、月に約30〜50件、場合によっては70件を超える法務相談に対応しています。しかし、これまでは相談を受け付けるために複数のツールを使用しており、その結果情報が分散し、業務が非効率的になっていました。特に、Slackを利用していたことで、秘匿性の高い案件が管理しきれず、必要な情報が失われることもあったのです。
OLGAの導入
こうした課題を克服するために、ラクスルはOLGAの導入を決定しました。OLGAは、Slackとの連携が可能で、依頼者アカウントが不要なため既存の運用フローを変えることなく導入できる点が評価されました。OLGAに案件受付を移行すると同時に、Slackでのやりとりが自動的にOLGAに取り込まれる仕組みとなり、情報の一元化を実現しました。
OLGAを導入後、法務部門の業務効率は格段に向上しました。マネージャーの業務負担も軽減され、タスク状況の確認が容易になったことで、全体の業務フローがスムーズ化しました。さらに、依頼フォームが分かりやすくなったことで、事業部から法務相談へのハードルが下がり、従来のしがらみをなくすことに成功したのです。
結果としての連携強化
法務部門と事業部門の連携が強化された結果、ラクスル内部での情報共有やコミュニケーションが活性化しました。法務相談へのアクセスが容易になったことで、事業部門からの相談が増え、法務部門に対しての信頼感も高まったと言います。OLGAは単なる業務支援ツールではなく、全社のコミュニケーションの一部として機能し、企業競争力を高める重要な役割を果たしています。
OLGAのフレームワーク
「OLGA」は、「0秒法務」を掲げ、法律業務が他の業務と切り離されて存在するのではなく、全体的に統合されるべきであるとの理念の下に設計されています。OLGAはAI法務アシスタントや契約管理、法務データ基盤、AI契約レビューなどの4つのモジュールから構成されており、企業全体に溶け込むプロダクトとして機能します。
このように、OLGAは法務業務を効率化し、全社の業務を支える強力なシステムとして、ラクスルに新たな可能性を提供しています。今後も法務の合理化において重要な役割を果たし続けることでしょう。
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