札幌の高校生が企業課題に取り組む「inori」最終ピッチ
札幌市の高校生たちが地域の企業とのコラボレーションを通じて、実際の社会課題に挑戦する「企業課題探究プログラム- inori-」が実施されています。このプログラムは、株式会社すみかと札幌新陽高等学校が主体となり、8つの企業や団体との連携で展開されています。最終成果発表会「課題探究ピッチ Final」が2025年12月3日(水)に同校の体育館で開催される予定です。
企業課題探究プログラムの内容
このプログラムでは、高校2年生が実在の企業課題に対峙し、その解決策を考えることが目的です。単なる教室内の学びではなく、企業が直面するリアルな問題に向き合い、共創することで、学生たちは深い学びを得ることができます。
プログラムは、2025年9月に行われた企業による「課題テーマプレゼンテーション」から始まりました。企業の担当者たちは、自身の業界や社会課題に基づいたテーマを生徒に提示しました。その後、生徒たちは希望する企業の課題チームに分かれ、オンライントレーニングや現地訪問を通じて、課題の背景や社会的構造について研究してきました。
学生たちの探究の過程
この探究の過程において、生徒たちは「自分たちに何ができるのか」「高校生である私たちならではの貢献は何か」と常に自問自答しながら、仮説を立て、検証してきました。最終ピッチは、これまでのサイクルの集大成であり、それぞれのチームが定めたターゲットやリサーチ結果、課題の本質、そして解決策や実行プランを発表します。発表後には質疑応答が行われ、生徒たちは関係者からのフィードバックを受けてさらなる考察を行う機会を得ます。
生徒と企業の新たな価値創造
このプログラムは、単に学生のスキルを育成するだけでなく、企業にとってもZ世代の価値観を知る貴重な機会です。学生たちの新たな視点が企業の未来を形造る可能性を秘めているのです。また、地域と協働しながら学びをデザインする試みは、教育課程の新しい実践モデルとして注目されています。
プログラム概要
- - イベント名: 課題探究ピッチ Final
- - 日時: 2025年12月3日(水)8:55~10:25
- - 会場: 札幌新陽高等学校 体育館
- - 対象: 高校2年生
- - 主催: 株式会社すみか / 札幌新陽高等学校
- - 公開形式: メディアおよび関係者向け公開(プレゼンテーション・質疑応答撮影可)
これからの社会を担う若者たちが、地域企業と共に未来を考える姿は、今後の日本の教育における新たな一歩とも言えるでしょう。彼らの挑戦がどのように実を結ぶのか、期待が高まります。