分身ロボットOriHimeが教育現場での活用がスタート
東京都中央区に本社を置く株式会社オリィ研究所が、移動困難当事者が分身ロボットOriHimeを用いて学校の授業や修学旅行で講演を行う教育プログラムを始動しました。この取り組みは、すべての人々が自らの個性を発揮できる社会の重要性を考えるきっかけを生徒たちに提供することを目的としています。
プログラムの基本概要
教育プログラムでは、病気や障害、さらには介護や子育ての理由から外出が難しい移動困難者が「OriHimeパイロット」として、オンラインで社会参加を果たします。具体的には以下の流れで進行します。
1.
挨拶/事業内容の説明
オリィ研究所の社員が進行の流れを説明し、分身ロボットカフェDAWNの紹介やOriHimeの特長について解説します。
2.
OriHimeパイロットミニ講演
実際にカフェで働くパイロットによる半生の講演を通じて、移動困難でありながら働く選択肢を持つことについて学びます。
3.
質疑応答/ディスカッション
講演後、パイロットに質問をする時間を設け、事前学習で考えた内容を発表することも可能です。
4.
まとめ/ラップアップ
プログラム全体の振り返りを行い、終了します。
プログラム実施形式
プログラムは2つのタイプに分かれます。
1. 修学旅行/校外学習
オリィ研究所が運営する分身ロボットカフェDAWN ver.βにおいて、オフラインで実施されるプログラムです。この形式では、参加者は臨場感たっぷりの体験を通じて、より深い理解を促します。
カフェでは、テクノロジーの進化により仕事の選択肢を広げられた方々が分身ロボットを介してサービスを提供します。この体験を通じて、生徒たちには未来の社会参加の可能性を感じてもらいます。
2. 出張授業
教室や体育館など、学校内で実施されるオンライン形式のプログラムです。パイロットは授業の目的や内容に応じて、遠隔で講演を行います。生徒用のワークシートと教師用の指導案も提供されるため、授業運営がスムーズに行えるようサポートされています。
教員や生徒からの反響
実施経験のある教員からは、「初めての取り組みだったが、スムーズに進行できた」との感想が寄せられています。また、「カフェでの体験を通じて、教室に戻った後も社会的な課題を意識する機会が生まれた」とも話されています。
生徒たちは、プログラミングや技術が社会でどのように活用されているかを実感でき、多様な可能性を考え始めるきっかけとなるでしょう。
今後の展望
オリィ研究所は、移動困難者であるOriHimeパイロットが直接講演を行うことで、次世代の意識を変革し、多様性やインクルーシブな社会について考える機会を増やしていく方針です。さらなる情報や資料については、公式サイトをご覧ください。
詳しい情報、予約、お見積もりについては、オリィ研究所のウェブサイトを訪れてご確認ください。