ミャンマー地震におけるユニセフの取り組み
2025年4月3日、ミャンマーのヤンゴン国際空港に、欧州連合(EU)の支援を受けたユニセフの救援物資80トンが到着しました。これは、3月28日に発生した壊滅的な地震によって大きな影響を受けた子どもやその家族、特に被害の最も深刻な地域に向けた緊急支援の一環です。ユニセフは、まず航空便で物資を輸送し、その中には緊急医療キットや衛生用品、テント、レクリエーションキットなどが含まれています。
ユニセフ・東アジア・太平洋地域事務所の代表である功刀純子氏は、「地震による影響は、子どもたちとその家族にとって非常に壊滅的である」と述べ、「全ての支援者に感謝し、配布の状況を監視し続け、最も深刻な被害を受けた人々の元に速やかに届ける努力をしている」と強調しました。
地震直後の迅速な対応
地震が発生した直後、ユニセフはヤンゴンとマンダレーの物資庫から抗生物質や消毒剤、衛生キットといった必須医療品を最も被害の大きかった地域に送付しました。さらに、清潔な飲料水を供給するためのトラック便も立ち上げられました。
このように迅速な対応を行うことが求められる背景には、壊滅的な地震の影響により、数百万人の子どもが危険な状況に置かれている現実があります。
依然として高まる人道的ニーズ
ユニセフによると、地震発生後、地域の人々の人道的ニーズはますます高まっています。特に、地震が起きた地域では公共インフラが大きな被害を受けており、多くの病院が全壊または部分的に損壊しています。このような状況では、医薬品が不足し、衝撃的な現実が広がっています。
特に注意が必要なのは、地震の影響により、堆積した廃棄物が水の流れを妨げ、急性の水様性下痢症やコレラのリスクが高まっている点です。ミャンマーの地震被災地は現在、猛暑にも見舞われており、多くの人々が健康を害される可能性があります。
教育の継続と心理的ケアの重要性
さらに、地震によって教育が中断された子どもたちが多く、心理社会的な影響についても懸念が広がっています。不安や恐怖が蔓延する中、ユニセフは教育支援をさらに強化する必要があります。また、地震に関連する地雷や不発弾の問題も自明であり、これにより安全な環境がより一層脅かされています。
ユニセフへの募金のお願い
ユニセフは、地震に対する緊急対応として、2800万米ドルの資金を求めています。この資金は、インフラや公共施設に対する被害状況が明らかになるにつれてさらに増加すると予想されています。日本ユニセフ協会は、このための募金活動を開始しました。オンライン寄付や郵便局からの振込が可能で、皆様の支援が求められています。
ユニセフは、すべての子どもたちが直面する困難に立ち向かうため、今後も引き続き努力を続けていく所存です。皆さんの応援が、未来の子どもたちの命を守る一助となりますように。詳しい情報は、ユニセフの公式ウェブサイトをご覧ください。